安産祈願とお宮参りは、同じ神社?お礼参りの時期、お守りや腹帯の返却についても解説
赤ちゃんが生まれて最初のお祝い行事である「お宮参り」。どこの神社にいこうと考えた際、「安産祈願と同じ神社?それとも別の神社?」という疑問が沸いてくる方もいるのでは?さらに、安産祈願でいただいたお守りや腹帯は返すべきなのか?と迷うかたも多いはず。そもそも、「安産祈願」 「お礼参り」 「お宮参り」 って?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、安産祈願・お礼参り、そしてお宮参りとは何なのか、安産祈願のお守りや腹帯の返却などについて宅配着物レンタル『京都かしきもの』がご紹介します。
1.安産祈願とは

安産祈願は、神様に子宝に恵まれたことを感謝し、誕生の日までおなかの中の赤ちゃんの無事と母親の健康を願い、ご祈願やお祓いをすることです。一度にたくさんの赤ちゃんを産む犬はお産が軽いことから、「戌の日」が良いとされています。
時期は、妊娠5か月目の最初の「戌の日」に神社へお参りするのが昔からのしきたりですが、安定期とはいえ、体調がすぐれない妊婦の方もおられるので、体調をみながら日程を決めるのが良いでしょう。
安産祈願でご祈祷を受けられる神社では、腹帯を授与いただけるところもあります。有料ですが手持ちの腹帯を持参することができる神社もあるようです。事前に神社のホームページや電話で確認するのがおすすめです。
2.お礼参りとは
「お礼参り」 とは神社やお寺にお願い事をし、それがかなった時にそのお礼や報告をするために参拝することをいいます。当コンテンツでは、安産祈願のお礼参りについて記載をしていきます。安産祈願に対するお礼参りは、無事に赤ちゃんが生まれてきてくれたことを感謝し、報告するために行うものです。
では安産祈願をした神社へのお礼参りはいつするのがベストなのでしょう。お腹にいる時とは違い、赤ちゃんがいるだけで毎日バタバタと忙しくなり、ついつい忘れてしまう方もおられるかもしれません。明確にこの日までにといったものはありませんが、赤ちゃんやお母さんの体調が良い天気の良い日にお礼参りに行きましょう。大切なのは、時期ではなく、気持ちですので、お宮参りと兼ねて行うのも一つかもしれません。
お礼参りに行く際の服装は、特に決まりははく、フォーマルな服装をする必要はありません。しかし、神社の神様にご挨拶に行くのですから、派手なものは避け、落ち着いた服装がマナーとしておすすめです。また、両家のご両親と一緒に行かれる場合には、服装の格がちぐはくにならないように事前にすり合わせておきましょう。
安産祈願の時とは違い、お礼参りの際は祈祷などはありません。また初穂料も明確に決まっていないことが多いため、1000円~3000円を目安にお礼の気持ちを初穂料として納めます。
安産祈願のお参りをした際にいただいたお守りや腹帯。赤ちゃんが無事に生まれてきた後、どのようにすればいいのかを見ていきましょう。一般的には、願いが成就した後のお守りや腹帯は、いただいた神社に返納するのが一般的なしきたりです。腹帯は記念に手元に置いておきたいという方もおられるでしょう。その場合、希望を伝えると、一旦返納した後に返していただける神社もあるようです。返納のタイミングですが、安産祈願をした神社とお宮参りの神社が同じ場合には、お宮参りのタイミングで返すと良いでしょう。
3.お宮参りとは

お宮参りとは、赤ちゃんの誕生を祝う行事の一つで、生後1か月頃のご家族の都合の良い日を選んで神社に参拝します。赤ちゃんを無事に出産できたことへの感謝、今後とも元気に育ってくれますようにと、健やかな成長を願いお参りをします。
お宮参りをする神社は、必ずしも安産祈願をした神社でなくても問題ありません。もしかしたら、産後1か月頃だとまだ実家におられるため、実家の近くにお参りされる方もおられるでしょう。お宮参りは、本来は住んでいる土地を守っている神様(産土神-うぶすながみ)にご挨拶するしきたりです。
お宮参りの由来からすると自分が現在住んでいる地域を守っている氏神様に行くということになりますが、里帰り中であれば、実家のある地域の氏神様にお参りするのでも良いでしょう。赤ちゃんのおばあちゃん、おじいちゃんも一緒にお宮参りすることもできますね。お宮参りは『安産祈願のお礼参り』という考え方もありますので、安産祈願をした神社と同じ神社にお参りできるのであればそれでも良いでしょう。
ただ、赤ちゃんとお母さんの負担が大きくならないようにすることが大切です。必ずしも現在居住している近くの神社にお参りをしなくても構いません。天候や赤ちゃんとお母さんの体調に配慮して、楽しく思い出深いお宮参りになることを考えましょう。
赤ちゃんが土地を守っている神様(産土神-うぶすながみ)にご挨拶を行うお祝い事になりますので、フォーマルな服装がおすすめです。
■赤ちゃん
赤ちゃんは産着を着てお宮参りに行くことが一般的です。産着は「掛け着」とも呼ばれ、赤ちゃんに羽織らせてあげる着物となります。では産着の下はどのような服装が良いのでしょうか。
洋装の場合はベビードレスやロンパースなど。和装をされる場合は白羽二重をご準備されるのも良いですね。産着を着用される場合は赤ちゃんの頭しか見えないため、産着の下は普段着なれた服装の方が落ち着く赤ちゃんもいるかもしれません。ただ、大切なことは赤ちゃんは体温調節機能が未熟なため、当日の天気や気温により服装を調節できるようにしてあげてくださいね。
■お母さん
和装の場合は訪問着や色留袖がおすすめです。産着を着た赤ちゃんが主役になりますので、着物の色は淡い色味を選ばれる方が多いようです。洋装の場合はフォーマルなワンピースやスーツが選ばれているようです。洋装の場合でもあまりカジュアルになりすぎず、落ち着いた色味を選ばれるお母さんが多くみられます。
■お父さん、おじいちゃん
和装をされる方は少なく、落ち着いた色味のスーツを着用される方がほとんどです。
■おばあちゃん
父方の祖母が赤ちゃんをだっこする習わしがあるため、しきたりとしては黒留袖とされています。ただ、ここ最近では色留袖や訪問着などを着用される方も増えてきているようです。着物の色味としては、お母さんよりも少し落ち着いた色味の着物がおすすめです。
4.まとめ

いかがでしたか。安産祈願のお礼参りについておわかりいただけたでしょうか。安産祈願は赤ちゃんがお腹にいる5か月目の戌の日に行い、お宮参りは赤ちゃんが生まれて1か月後~100日までを目安にお参りします。安産祈願のお礼参りは、ご家族や赤ちゃんとお母さんの体調を考えて、行きやすい日に忘れないように行きましょう。宅配着物レンタルの京都かしきものでは、お宮参りの祝い着のレンタルいただけます。たくさんの色・柄を豊富にご用意しております。ぜひご覧ください。
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