訪問着の小物 《訪問着の和装小物選び》
投稿日:2017年10月26日 (最終更新日:2025年12月25日)
「訪問着」は、様々なシーンに使えるのが魅力の着物。とは言え、シーンによって帯や小物は使い分けたいところです。ワンピースを着る時、フォーマルな場ではパールのネックレスや高いヒール靴などを合わせますよね。でも同窓会であれば、同じワンピースでも違うコーディネートにに切り替える人が多いはず。それと同じように、訪問着も「小物使い」に気を配ってみましょう。
訪問着の和装小物選び
訪問着を着用する際、装いの中心ともいえる「帯」選びは、全体の印象を左右する大切な要素のひとつと考えられています。
一般的に、結婚式などのフォーマルな場では「袋帯(ふくろおび)」を合わせるのが主流とされているようです。袋帯は、表裏を別々に織って袋状に縫い合わせたもので、重厚感があるのが特徴です。特に、金糸や銀糸が織り込まれた華やかなデザインのものは、お祝いの席にふさわしい格調高さを演出してくれると言われています。
観劇やお呼ばれなら名古屋帯もOK。名古屋帯は袋帯を簡略化したもので、袋帯よりやや短めです。
帯の色柄については、着物の地色と同系色でまとめて上品に仕上げる方法や、あえて対照的な色を選んで華やかさを強調する方法など、いくつかのアプローチがあるようです。ご自身の好みや、会場の雰囲気に合わせて検討してみるのも、着物選びの楽しみのひとつかもしれません。
帯の周りを彩る「帯締め(おびじめ)」と「帯揚げ(おびあげ)」は、着物姿の完成度を高めるための大切な役割を担っていると言われています。結婚式等では、金糸入り等の上品な帯締めを選びます。式典等では、優しい色合わせがおすすめ。同窓会や観劇なら、反対色等の個性的な色合わせを楽しんでみましょう。また、夏には絽の着物に合わせて、帯締めと帯揚げも夏用にすると涼し気です。
着物の美しさを土台から支えるのが、肌着・裾よけ・長襦袢(ながじゅばん)といったインナー類です。「肌着」と「裾よけ」は着物の下に着る下着のこと。上下が分かれているセパレートタイプだけでなく、ワンピースのように繋がった「着物スリップ」も、初心者の方には扱いやすい選択肢のひとつとされているようです。
その上に重ねる「長襦袢」は、汗や皮脂による着物の汚れを防ぐだけでなく、袖口や襟元からわずかにのぞくことで装いに彩りを添える役割もあります。訪問着の場合、白や淡いパステルカラー、あるいは上品なぼかし染めなどが、フォーマルな場にふさわしい落ち着いた印象を与えてくれます。
表からは見えにくい部分ですが、これらのインナーを丁寧に整えることが、結果として快適に過ごすことや、綺麗な着姿を維持することに繋がります。
半衿とは長襦袢に縫い付ける衿のことです。礼服として着る場合、足袋と半襟は「白」一択。観劇であれば色足袋・色半襟もOKですが、柄足袋はカジュアルすぎるので避けましょう。
半衿にもう一つ色を重ねるため胸元が非常に華やかになります。重ね衿はなくても問題ありませんが、付けるほうがより礼装になります。また、お祝いの気持ちを”重ねる”という意味を込めるとも言われています。成人式の振袖に、レースやパールが付いた豪華な重ね衿を取り入れる方も増えてきました。着物や帯揚げの色目に合った優しい色合わせや着物コーデのアクセントカラーに、組み合わせは自由です。
草履は鼻緒と台の色が同じであるセミフォーマル用を合わせます。エナメル素材等で「淡い色」の物だと、幅広いシーンで使えるのでおすすめです。バッグは礼装の場合、草履と色味の合う和装フォーマル用を使いましょう。観劇やパーティーなら、洋装用でも問題ありません。
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京都かしきもの編集スタッフ。着物に携わること50年。着物の仕入れやコーディネート・着付け・リメイクまで幅広くこなします。自分の着付けはもちろん、友人や親戚から着付けを頼まれることも。趣味は友達と着物で京都散策をすること。お抹茶と和菓子が好きです。
◆資格・免許◆日本和装協会認定資格/染織補正士/きもの文化検定/和裁技能士



