卒業式、袴の着こなし方は? シーン別のマナーとタブーを解説
投稿日:2023年11月15日 (最終更新日:2025年12月4日)

「せっかくの卒業式だからこそ、きれいな袴を着て出席したい」と考える方は多いでしょう。しかし着物はなかなか着る機会がなく、何に注意をしないといけないのか、万が一着崩れしてしまった際はどうすればよいのか、と心配なこともたくさん。
そこで本記事では、袴を着るときに、着崩れしにくく、美しく見えるためのマナーをシーン別で解説します。当日になって慌てないよう、事前に注意点を理解しておき、すてきな時間を過ごしましょう。
1.【立つ】袴で立つ際のマナー
袴を着て立つ際は、正しい姿勢を意識しましょう。胸を張ってしっかりと背筋を伸ばし、顎を引くことで、上品かつ凛とした美しい姿勢をキープできます。手は体の横でだらんと垂らすのではなく、前に持ってきて自然にふんわりと重ね合わせるように心掛けてみてください。だらしない印象を与えることなく、きれいな立ち居振る舞いができるはずです。
また全身写真を撮影するときは、足元にも注意しましょう。草履を履いているときは、左右のつま先を付けて軽く内股にすると、立ち姿がきれいに見えます。ブーツを履いているときは、左右のかかとを付けてから片足を少し後ろに引くようにすると、美しい姿勢を保てます。
履物に合わせて所作を変えることで、袴のよさをより引き立てられるでしょう。草履を履く際もブーツを履く際も、足元がガニ股になったり、大きく足を広げて立つことはタブーです。
また着物は袖にも美しい柄が施されていますので、写真撮影をする際は袖部分が隠れてしまわないように注意して撮影に臨みましょう。
美しい着物がご自身を一層引き立ててくれることでしょう。

2.【歩く】袴で歩く際のマナー
袴を着て歩くときは、美しい姿勢をキープしながら小さめの歩幅で歩くのがポイントです。袴姿は着物に比べると動きやすいものの、洋服よりもボリュームがある分、大股で歩くとがさつなしぐさに見えるほか、着崩れの原因にもなってしまいます。
また、ガニ股で歩くこともタブーのひとつです。どちらかと言えば内股ぎみに歩く方が、美しく可憐に見えるでしょう。
普段よりも小さめの歩幅を意識することで、上品さやゆったりとした仕草で優雅さがアップします。
また顔を上げて背筋を伸ばすことで、華やかな印象にもなります。大股で歩くと袴の生地を踏んで転ぶ恐れもあるので、足元に注意しながら少しずつ歩きましょう。
3.【座る】袴でイスに座る際のマナー
袴を着用してイスに座るときは、浅く腰かけることを意識してみてください。深く座ってしまうと、だらしない印象になるのでダブー。
袴を着る際は背中から腰のあたりに袴を固定するための土台を作ります。
この土台を潰す形で背もたれなどにもたれて座ってしまうと、おなかが出ているように見えるだけではなく着崩れの原因にもなるので注意しましょう。
イスに座る際は袴の両脇から腰後のあたりに手を入れて、袴の後ろ側を持ち上げながら腰かけましょう。袴の裾を少し上に引き上げるイメージでOKです。袴を持ち上げずにそのまま座ってしまうと、自分の体重で布地を引っ張ってしまい、身動きが取りにくいほか、着崩れの原因になります。座ったときに袴の裾が床に着かないようにすることがポイントです。
●車の乗り降りの注意点
袴を着て車で移動する際は、以下の流れで乗車しましょう。
1. 手荷物を車の中に置く
2. 袴の裾をスカートのように持ち上げる
3. 車に背を向けるように立ち、お尻から座る
4. 座ったら袴の裾や着物の袖を膝の上に置く
5. お尻をくるっと回すように前を向き、足を車の中に入れる
6. 袴を挟まないようにゆっくりとドアを閉める
まずは手荷物を車の中に入れ、両手が自由になるようにしておきましょう。
そして袴の裾を踏まないように持ち上げて、車のドア部分に背を向けます。
座る際と同様に自分の体重で袴を引っ張らないようにしてお尻から座ります。
座席に座ったら前を向き、足を車の中に入れましょう。
ドアを閉める際は袴が挟まれないように注意しながらドアをゆっくりと閉めるように注意しましょう。
袴を着ているときは、お尻から車に乗るのがポイントです。先に頭や足を車の中に入れてしまうと、車内で袴を踏んづけて身動きがとれなくなってしまう危険がありますので、注意しましょう。車を降りる際は乗るときとは先ほどの反対の手順で行ってください。足を先に出した後にお尻を持ち上げると、大きく着崩れる心配はありません。
4.【階段】袴で階段を上り下りする際のマナー
袴を着て階段を上り下りする際は、裾を踏まないように注意しましょう。階段を上るときは、袴の両脇から下腹部分に手を入れて袴の前部分を浮かせるように持ち上げます。下りるときは、袴の両脇から腰の後ろ側に手を入れ、袴の後ろ部分を持ち上げるようにすると裾を踏みにくくなります。
裾を踏んでしまうと着崩れの原因となるだけでなく、事故につながる可能性もあるため、十分に注意しましょう。
また履き慣れない草履で階段を急いで上り下りすると大変危険ですので、ゆっくりと上り下りすることを心がけましょう。
ゆっくりとした行動が着物姿をより美しく見せてくれます。

5.【その他】袴を着ているときのマナー
袴で過ごす際は、以下の点にも注意しなければなりません。
● 物を拾うとき
● トイレに行くとき
● 乾杯するとき
それぞれの注意点について解説します。
●物を拾うときの注意点
袴を着たまま物を拾うときは、物をつかまない方の手で着物の両袖を持ちましょう。そうすると袖が地面に着かず、汚れるのを防げます。また背中を丸めて物を拾うと着物が引っ張られ着崩れの原因となるため、背筋をしっかりと伸ばしたまま、ゆっくりとしゃがんで拾うのもポイントです。慌てずゆっくりとした動作を心掛けることで、袴の着崩れを防ぎながら、美しい立ち居振る舞いができます。
着物を着ている際は袖がめくれたりして腕が見えることはタブーです。手元を意識することで、美しい着こなしになります。
●トイレに行くときの注意点
袴を着てトイレに行く際は、まず着物の袖を袴と帯の間に入れます。次に着物の裾と肌着を持ち上げます。
着物の袖は着物クリップや洗濯ばさみなどで挟んでおくとより安心です。
袴はスカートと同じ作りになっているため、スカートと同様にたくし上げれば問題ありません。トイレを済ませたら肌着、着物、袴の順に下ろして形を整えます。順番に下ろしていかないと、袴の下で着物がめくれ上がって膨らんでしまったり着物が重なっている部分がはだけてしまったりと、着崩れの原因にもなりますので注意しましょう。
袴を下ろした後に、全身が写る鏡があれば是非全身を確認しておきましょう。
鏡がない場合は友人等にチェックしてもらうのも良いですね。
●乾杯をするときの注意点
乾杯をするときに、腕を高く上げることもあるでしょう。しかし、和装の際は着物の袖から腕が見えるのはタブーです。グラスを持っていない方の手で袖口を押さえておき、できる限り腕が露出しないように注意してください。特に袖口からインナーが見えてしまうと、とても残念な着姿になってしまいます。
腕が見えないように気を付けることで、立ち振る舞いも自然と美しく見えてきます。
6.まとめ
袴は普段着る洋服とは異なるため、どうしても動きにくさを感じるかもしれません。
正しい姿勢をキープしたり、歩幅を小さくしたりと気を付けるべきポイントも多くありますが、一般的な着物に比べれば動きやすく、ポイントをおさえておけばすべての仕草や振る舞いが美しく見えてきます。
大切な卒業式、いつもと違う装いや姿勢で凛とした気持ちで臨みましょう。
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