袴は寒い? 箇所別の防寒対策をご紹介
投稿日:2024年2月12日 (最終更新日:2025年9月23日)

卒業式は学生生活の最後を締めくくる大きなイベントです。華やかな袴姿で式典に参加される方も多いのではないでしょうか。しかし、卒業式は一般的に3月の肌寒いシーズンに体育館や講堂など冷え込む会場で開催される場合が多いです。洋装と違い、袴姿はどのように防寒対策をすれば良いか分からないケースもあるでしょう。本記事では「袴を着るとなんだか寒そうで心配」という方に向けて袴が寒く感じる理由と、箇所別の防寒対策をご紹介します。袴の特徴をきちんと知って防寒対策をすれば、暖かく快適に過ごすことが可能です。本記事を読み、適切な防寒対策をして美しい袴姿で1日を楽しみましょう。
この記事でわかること・卒業式に着る袴が寒く感じる理由・袴を着る際の防寒対策
1.袴姿が寒い理由

袴姿が寒く感じやすいのはなぜでしょうか。それは袴をはじめとする着物が洋装と比べて、首元・袖口・足元が広く開いているためそこから隙間風が入り、寒さを感じやすいのが主な理由です。
特に、女性用袴は「行燈袴(あんどんばかま)」と呼ばれる筒形の構造で、隙間から冷たい空気が入りやすく冷えにつながってしまいます。一般的に冷え予防で温めると良いとされる「3つの首」である「首・手首・足首」が全て露出しているので、寒さをより感じやすいでしょう。つまり、この3つの部分を徹底的に防寒対策すれば寒い体育館や講堂も比較的暖かく過ごせます。
2.冷えるパーツ別袴を着る際の防寒対策
では、袴の防寒対策にはどのような方法があるのでしょうか。一般的に羽織や和装コートなど上着を重ねる防寒対策がありますが、袴は着物と違って裾が広がるため見た目がしっくりこない場合があります。そのため、袴を着る際は寒さを感じる箇所別に防寒対策をするときれいな袴姿をキープしやすいです。ここでは首・手首・足首・上半身・下半身の防寒対策を詳しくご紹介します。ポイントを押さえて暖かい着こなしを目指しましょう。
【首】マフラー・ストール・ファーで覆う

首元の防寒対策としてマフラー・ストール・ファーなどで衣紋(衿部分の後ろ)を覆う方法があります。
着物・袴の色や柄になじむデザインのものを用意すると、袴の雰囲気を保ちながら美しく着こなせるでしょう。着物用のマフラー・ストールも販売されていますが、洋装の際に使うものでも大丈夫です。ウールやファー素材のものや、肩全体を包み込む大きめのサイズだとより暖かく過ごせます。
ただし、首周りの防寒アイテムは室内に入るときは外すのがマナーです。あらかじめ外してから入室するように気を付けましょう。
首元の寒さが気になる場合は、別途レース衿などを準備し、少しでも露出する場所を減らせる工夫ができると良いでしょう。
【手首】手袋・アームウォーマーで防風する
手袋・アームウォーマーで手首を防風するのも良い方法です。その際、シンプルな色味で着物・袴の柄とマッチするものを選ぶと良いでしょう。最近では手袋を着けたままスマートフォンの操作ができるものや、手首から肘下までを暖かく包み込むロング手袋も販売されています。こちらもマフラー・ストールなどと同じで室内では外すのがマナーです。手袋・アームウォーマーはあらかじめ外してから入室します。袴姿に合う手提げ袋を持参しておくと、室内で小物類をまとめて保管できるので便利です。また最近では袖の内側にレース素材などのアームカバーを付けて袖口からのぞかせるコーディネートも流行っています。寒さを防げるだけではなく、かわいくもなれますので、是非チャレンジしてみてください。
【足首】インナー足袋やブーツで温める
足元の冷えが気になる方は足首もしっかり防寒しましょう。一般的に着物に合わせる足袋のみだと、すぐに足元が冷えてしまいます。しかし、最近では足元をより防寒したい方向けの「インナー足袋」の人気が高まりつつあります。通常の足袋の下に重ねて履く防寒アイテムで、膝下くらいの丈で肌になじむ色を選ぶと、裾からインナー足袋が見えても自然です。美しい袴姿を保ちながらしっかりと防寒ができるのでおすすめです。また、草履の代わりにブーツを履くとおしゃれに足首を防寒できます。袴姿にブーツを合わせるスタイルは、大正時代の女学生を思わせるモダンな雰囲気が演出できるのでとても人気です。黒か茶色の編み上げブーツを合わせるのが一般的で、ブーツ丈は15センチ以上、ヒールの高さは5〜8センチのものが好ましいでしょう。
【上半身】着物の中に機能性インナーを重ねる
上半身の防寒はどのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。着物は首元の衿後ろが広く開いているのが特徴です。普段着ている機能性インナーだと着物の開いている部分から見えてしまい、袴の着こなしに影響が出てしまうケースも少なくありません。美しい袴姿で卒業式に参加するためにも、着物の隙間から見えにくい、衿ぐりが広いインナーを選びましょう。袖は5分丈くらいだと卒業証書授与などで手を伸ばした際に着物の袖口から見えにくくなります。なお化学繊維の機能性インナーは長襦袢が滑りやすくなり、着崩れの原因になる可能性があるので、可能であれば暖かくて吸汗性の良い綿素材の機能性インナーを準備することが理想的ですね。
【下半身】着物の中にレギンスを履く
下半身を暖かく保つにはどのような方法があるのでしょうか。袴の場合、着物の下にレギンスを履くと比較的暖かく過ごせます。その際、股上が浅く裾が長すぎないものを選ぶと良いでしょう。股上が深いと腰紐を締めた際にレギンスが一緒に固定されてしまい、トイレに行きにくくなるケースがあります。また、袴の下からレギンスの裾が見えるとせっかくの袴姿が台無しになってしまうので、丈感には注意が必要です。膝丈か膝より少し下のものを選ぶと良いでしょう。なお、ブーツは筒の部分が長いものであれば裾から見える可能性が低いので、長めのレギンスやタイツでも大丈夫です。草履を履く場合は足先が分かれてしまうため、タイツを履くことができないので注意しましょう。
【その他】カイロを使う

使い捨てのカイロや繰り返し使える、エコロジカルカイロを使って防寒をするのもおすすめです。貼るタイプのカイロをインナーや襦袢の上に貼ってしまうと、熱くなってしまった時に外せなくなってしまうためおすすめしません。できれば貼らないタイプのカイロを使うようにしましょう。
3.まとめ

本記事では、袴が寒く感じる理由と箇所別の防寒対策をご紹介しました。首・手首・足首を中心に防寒対策を行えば、寒い日でも暖かく過ごせます。暦の上では春でも、なぜか卒業式は雪が舞ったり、風が冷たかったりと思わぬ寒さに見舞われることは多いです。寒いのが苦手な方だけではなく寒さに強い方も、油断せず二重三重に重装備をして、記憶に残る素晴らしい卒業式にしましょう。
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