結婚式に着る着物はどう選ぶ?母親・友人・姉妹など立場別に徹底解説
投稿日:2024年2月9日 (最終更新日:2025年10月1日)
結婚式は和装・洋装どちらも着ていける場ですが、親族の結婚式では和装での出席をお願いされることもあるでしょう。そのようなとき、どの着物を選べばよいのか迷ってしまうことはないでしょうか。今回は、結婚式にゲストとして招かれた際に着る着物の選び方を、立場別に解説します。
1.【立場別】結婚式の着物の選び方
結婚式にお呼ばれした際に、着物で参列する場合、どんな着物を選べば良いのでしょうか。結婚式で着ることのできる着物の種類は複数ありますが、誰がどの着物を着てよいわけではありません。基本的に、結婚式で着ることのできる着物の種類は以下のように年齢や立場によって変わります。まずは結婚式で最もよく着用される着物は、「黒留袖・色留袖・訪問着・振袖」です。これらの着物を結婚式に参列する立場で着分ける必要があります。以下の表に簡単にまとめましたので是非参考にしてみてください。
| 黒留袖 | 新郎新婦の母親 既婚の親しい親族 |
| 色留袖 | 新郎新婦の未婚・既婚の親族 |
| 振袖 | 新郎新婦の未婚の姉妹 未婚の同僚・友人 |
| 訪問着 | 新郎新婦の同僚・友人 親族 |
新郎新婦の母親は結婚式の「主催者側」、つまり新郎新婦と同じくゲストをおもてなしするホスト側です。結婚式や披露宴ではゲストに気を配ったり、挨拶をしたりと役割もたくさん。和装で結婚式に臨むのであれば、既婚女性が着用する着物の中でもっとも格式が高いとされる「黒留袖」を選ぶことが一般的とされています。黒留袖は上半身に模様がなく、腰から裾にかけた全体に、1枚の絵のような「絵羽模様(えばもよう)」で「吉祥文様(きっしょうもんよう)」などの縁起のよい柄が施されています。昔の結婚式では祖母や既婚の叔母、姉妹など新郎新婦の親族が着ることもありましたが、地域差もありますが現在は、新郎新婦の母親のみが着るケースが多くみられます。結婚式に黒留袖を着るべきかどうか心配な場合は事前に新郎新婦に確認をするか、親族どうしで相談しておくと安心でしょう
特に、既婚女性の第一礼装とされているのは5つの家紋が入った五つ紋の黒留袖で、これは着物の中で最も格式が高く、親族のみが着られるものです。そのため、既婚であっても友人や同僚の立場で結婚式に黒留袖を着ることはマナー違反です。また、帯揚げは白色、帯締めは白地に金色や銀糸があしらわれたものを用いることがルールです。また、末広と呼ばれる小さめの扇子を準備することも忘れないようにしましょう。足袋は白が基本です。4枚こはぜの足袋ならぴったりとフィットし、フォーマルなシーンで恥ずかしくない装いになるでしょう。京都かしきものでは黒留袖の着付けに必要な小物、4枚こはぜ足袋もフルセットレンタルに含まれているので安心です。
色留袖(いろとめそで)には黒留袖と同様、着物の裾に絵羽模様が施されていますが、着物の地色が黒以外の色である点が特徴で、未婚・既婚を問わず結婚式に着られます。そのため、新郎新婦の姉妹やご親族におすすめの着物です。ご親族の中でも黒留袖ほど格調高くしたくない方、結婚式に彩や華を添えたい方にはおすすめです。色留袖は友人や同僚でも着ることは可能ですが、親族と間違われてしまう場合があるため、避けるのが無難です。五つ紋の色留袖は黒留袖と同格ですが、近年はレンタルの色留袖は三つ紋であることが多いこともあり、結婚式で三つ紋の色留袖を着る人が増えています。色留袖も黒留袖同様、帯揚げは白色、帯締めは白地に金色や銀糸があしらわれたものを用い、末広を準備します。
振袖は未婚女性の第一礼装で、成人式で着られる着物としてもよく知られています。結婚式でも新郎新婦の未婚の友人や同僚、または姉妹が着る着物として一般的です。振袖は、袖の長さによって3種類に分けられます。三尺三寸(約115cm)の最も長い袖の「本振袖」は和装で花嫁が着る振袖で、最も格式の高いタイプです。そのため、結婚式に出席するゲストが本振袖を着ることはまずありません。結婚式のゲストが振袖を着用する際は、花嫁より格を下げるため、袖長さが100cm前後の中振袖を着るのが一般的です。
女性の未婚率が高まっている昨今では、「何歳まで振袖を着ても大丈夫?」と尋ねられることが増えてきました。振袖は未婚女性の第一礼装であるため、厳密にいうと年齢にかかわらず未婚であれば着用することが可能です。しかしながら、「振袖=若い女性が着るもの」というイメージが残っていることも残念ながら否めません。洋服でも年齢によって似合うものが変わってくるのと同じように、振袖も年齢によってデザインや色柄で選ぶとより良いかと思います。
訪問着は袖や胸元付近にも絵羽模様が施された、小振袖よりさらに短い袖の着物で、色留袖と同様未婚・既婚問わずに着られる着物で友人・会社の同僚として出席する場合などにおすすめの着物です。家紋が入っていないのが一般的で、パーティーなどでも気軽に着用できる着用範囲の広い着物の一つです。一つ紋または三つ紋を入れることで格を高くすることもできます。ゲストとして出席する結婚式であれば、紋が入っていない訪問着も問題なく着用できます。ただし、友人・会社の同僚の立場であってもスピーチや余興等で壇上に上がる場合には、できれば一つ紋以上の訪問着を着用していた方がよりふさわしいでしょう。主賓で訪問着を着用する場合も、紋付きが望まれます。
絵柄が華やかでさまざまなデザインを選べるのが、訪問着のメリットです。未婚・既婚の別を問わず着られるので、友人や同僚が結婚式で着る和装としても会場に華を添えることができるおすすめの着物です。帯は袋帯を合わせて、「良いことが重ねるように」という意味が込められた、二重太鼓で結ぶことが一般的です。
2.結婚式におすすめの柄
結婚式に着ていく着物には、お祝いの場にふさわしい意味を持つ柄を選ぶのがマナーです。以下の柄は、どれも日本の伝統美とお祝いの気持ちを込めたものばかり。結婚式という特別な日には、こうした意味のある柄を選ぶことで装いにも一層の品格と気遣いを添えることができます。
末広がりの形から「繁栄」や「未来の広がり」を象徴する吉祥文様。門出を祝う場にふさわしい柄です。
●貝桶(かいおけ)
対の貝を大切に保管する容れ物で、夫婦円満や良縁を願う柄。婚礼衣装にも使われる、おめでたい文様です。
●松竹梅(しょうちくばい)
松は長寿、竹は成長、梅は厳寒に咲く強さを表す、伝統的な慶事柄の組み合わせ。格調高い印象を与えます。
●御所車(ごしょぐるま)
平安時代の貴族が使った車をモチーフにした柄で、高貴さや優雅さを表現。華やかで格式あるデザインです。
●鴛鴦(おしどり)
一生つがいで過ごす鳥として、夫婦円満の象徴とされます。結婚を祝う場にぴったりの愛らしい文様です。
●鶴(つる)
長寿や幸福の象徴で、「鶴は千年」といわれるようにおめでたい場面に用いられる定番の柄です。
●花丸紋(はなまるもん)
季節の花々を丸くデザインした文様で、華やかさと女性らしさを演出。祝宴に彩りを添える柄として人気です。
結婚式では「散る」「落ちる」など、マイナスイメージを与えてしまう縁起の悪い柄は避けるようにしましょう。例えば、「散る」というイメージの桜、見ごろを過ぎると花が「落ちて」しまう椿等はできる限り避ける方が良いようです。また、蝶も「ヒラヒラとあちこちの花に移る浮気ものである」といったイメージから、できたら結婚式には避けた方が良い柄の一つに加えられます。しかしながら、桜の他にたくさんの花が描かれていたり、図案化されていれば問題ないとされています。上記の柄にも、縁起の良い意味が込められていますので、使用されているメインの柄が桜や椿・蝶でなければ着用できると考えても良いでしょう。
3.結婚式の着物を選ぶ際の注意点
結婚式で着物を選ぶ際は、いくつか注意すべき点があります。まず、黒い着物は基本的に新郎新婦の親族のみが着る色です。同じ色の着物を着ると紛らわしいため、同僚や友人などが着物を選ぶときは黒い地色の着物は避けるようにしましょう。また、ゲストが着る着物は、花嫁が着る和装と色がかぶることも避けなければなりません。花嫁が着る着物の色や柄がわからない場合は、花嫁が着る本振袖や打掛によく使われる赤や金色、オレンジを避けるのが無難です。結婚式の主役は新郎新婦です。ゲストが新婦よりも目立たないよう、新婦より派手な着物や、白無垢やウェディングドレスとかぶる白ベースの装いも避けるべきでしょう。なお前述のとおり、近年黒留袖は新郎新婦の母親のみが着るのが一般的です。黒留袖は既婚の親族も着られる着物ですが、結婚式では新郎新婦の両家の格を合わせることが重要といわれます。両家の親族同士で黒留袖を着るのは母親だけなのか、親族も着るのかを事前に話し合っておきましょう。
4.まとめ
結婚式に出席する際に着る着物には複数の種類があり、それぞれ年齢や立場によって着られる着物の種類が異なります。着物の色選びも注意するべきポイントで、結婚式という場に合った色を選ぶ必要があります。これから結婚式で着物を着る機会がある方は、今回ご紹介した情報を参考に、自分の立場に合った着物を選んで出席しましょう。
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