夏のお宮参り「絽(ろ)」の着物で快適に! 注意点と対策ポイントも合わせてご紹介
投稿日:2018年4月26日 (最終更新日:2025年8月1日)
赤ちゃんの誕生を祝い生後約1か月ごろに行う「お宮参り」。夏前に生まれた赤ちゃんのお宮参りはどうしても夏の暑い時期になってしまいますね。そんな時、どのような服装でお宮参りをすればよいのか悩む方も多いようです。当記事では夏のお宮参りにピッタリの夏用のお宮参りの服装をご紹介いたします。合わせて暑さ対策におすすめのアイテムや注意点などもご紹介いたしますので、夏にお宮参りを行う予定がある方は是非ご覧ください。
1.夏のお宮参りにおすすめの赤ちゃんの服装
赤ちゃんにとって初めての長時間のお出かけとなるお宮参り。赤ちゃんの体温調整機能は大人と比べまだまだ未発達。夏のお宮参りのポイントは通気性が良く、吸湿・速乾性の良い素材を赤ちゃんに選んであげることです。できるだけ涼しく過ごせるような服装でお宮参りにお出かけしましょう。
通気性が良く、さらっとした素材のロンパースやベビードレスを選びましょう。ベビードレスは夏用にメッシュ素材やガーゼ製のものがありますので、夏のお宮参りにも夏用のベビードレスがおすすめです。
肌着は赤ちゃんの汗を吸い取ってくれる役割がありますので、肌着も忘れずに着せてあげるようにしましょう。また汗をかいてしまった場合の着替え用に予備の肌着も準備しておくと安心ですね。どうしても暑がってしまう場合や、暑さが心配される場合は肌着を省略するのではなく、ロンパースやベビードレスを省略し、お宮参りのご祈祷時や撮影時だけ肌着の上から産着(祝い着)を掛けるようにしましょう。
また、保冷剤をガーゼに包んで直接肌に触れないように冷やしてあげるのもひとつのアイデアです。長時間同じ場所を冷やしてしまわないように注意しましょう。
お宮参りの赤ちゃんの服装は産着(祝い着、のしめ)を着用することが礼装となります。夏用のロンパースやベビードレスを着た赤ちゃんに夏用の産着を掛けてあげます。この夏用の産着は「絽(ろ)」と呼ばれる素材でできています。絽の着物とは夏に適した着物の種類の一つで、単衣(ひとえ)と呼ばれ、裏地がなく生地自体の織り方も透け感があり通気性が良い着物です。見た目だけではなく、通気性も良いため、着用感も通年の着物よりも、より涼しく着こなせます。神社などの外や暑い場所で、ある程度の時間産着を着用して過ごされる場合は「絽の産着」がおすすめです。
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| 男の子夏用産着 | 女の子夏用産着 |
2.夏のお宮参りにおすすめのママの服装
夏のお宮参りにおけるママの服装は洋服の場合、スーツやフォーマルなワンピースとなります。慶事用のスーツやセットアップ・ワンピースを選びましょう。お宮参りはフォーマルな場となるため、ノースリーブなどの露出の高いものや裸足はマナー違反となります。露出の高いものは避け、必ずストッキングをはくようにしましょう。ノンスリーブ等の露出が高いセットアップやワンピースを選ぶ場合は上に一枚羽織れるものを準備しておきましょう。
和装をされる場合は訪問着や付下・色留袖がおすすめです。京都かしきものでは、夏用の涼感溢れる「絽(ろ)」の素材の着物も取り扱っておりますので、お宮参りに着物をお考えのママには夏用の涼しい着物をおすすめいたします。
3.夏のお宮参りにおすすめのパパの服装
夏のお宮参りにおけるパパの服装はフォーマルなスーツが基本となります。スーツも夏用の通気性のよい、涼しいものを選びましょう。色はダークカラーのものがおすすめです。シャツは白が基本となりますが、ここ最近、夏場は水色などの爽やかな色を合わせることも増えているようです。また気温に合わせてクールビズの一環でノーネクタイにできる場合も。ただ、お宮参りのご祈祷の際はジャケットを着用する方がベターですので、夏場でもジャケットは忘れず持って出るようにしましょう。
4.夏のお宮参りにおすすめのご家族の服装
祖父のお宮参りにおすすめの服装はパパと同じスーツが基本となります。パパと同様夏用のスーツにノーネクタイでも問題はありませんが、ネクタイを着用すべきかどうか事前にご家族に確認しておく方が当日慌てなくて良いですね。
祖母のお宮参りにおすすめの服装はママと同じスーツやフォーマルなワンピース、和装の場合は夏用の訪問着や付下・色留袖です。洋装と和装では和装の方が格上になってしまいますので、事前に確認しママと服装の格を合わせておくことをおすすめいたします。洋装の場合も和装の場合もお宮参りには落ち着いた控えめな色を選ぶようにしましょう。
ご兄弟がいらっしゃる場合は、お宮参りの主役である赤ちゃんより格上にならないように注意が必要です。男の子の場合であれば、きちんと感のあるシャツにダークカラーのズボン、女の子の場合であればワンピースなどがおすすめです。どちらの場合も靴下をはかせてあげるようにしましょう。
5.夏のお宮参りに準備したい便利グッズ
お宮参りの際、赤ちゃんやご家族を夏の暑さから守るための、あると便利な暑さ対策アイテムをご紹介します。
神社での移動等は、日差しが強く暑さが気になるところですね。赤ちゃんを日差しから守るためだけでなく、日光にさらされないだけで少し涼しく感じられます。晴雨兼用タイプのものだと、突然の雨でも慌てることはありません。
日傘同様、赤ちゃんを日差しから守ることができます。赤ちゃんの肌は薄く敏感ですのでできる限り直射日光はさけたいですね。UVカット効果があるものや冷感タイプを選ぶと肌触りひんやり◎
扇子があれば赤ちゃんに風を送り涼しくしてあげることもできます。洋装の場合なら、ハンディファンでも構いませんが、ご祈祷の際はファンの音に気を付ける必要があります。
赤ちゃんが汗をかいたりミルクで汚れたりしたときのために、予備の着替えやよだれかけも準備しておくと安心ですね。ハンカチも汗を拭いてあげたりするのに必ず持っておきましょう。色は白色や赤ちゃんのベビードレスと同系色のものを準備しておくとコーディネートとしても素敵ですね。
ご祈祷や写真撮影の待ち時間は、ガーゼで包んだ保冷剤で火照りを落ち着かせましょう。
お宮参りの神社や寺院は緑が多いので、普段の外出より蚊の被害に遭いやすいです。日中でもじめじめしたところや、日陰には蚊がいることも。赤ちゃんも使えるタイプの虫よけスプレーだと、家族と赤ちゃんでスプレーを共用も可能ですね。
夏場は抱っこをすると熱がこもりやすくなりますので、抱っこしている間は抱っこひも用の保冷パッドを赤ちゃんの背中に当てて熱がこもらないようにしましょう。
6.夏のお宮参り注意点と対策しておきたいポイント
お宮参りは赤ちゃんの健やかな成長を神様に願うフォーマルなイベントです。夏の暑い時期であっても正装を心がけるようにしましょう。特に足元の身だしなみはおろそかになりがちですが、きちんと靴下やストッキングを履きましょう。お宮参りの際は赤ちゃんにも靴下やベビーシューズを履かせてあげましょう。また足元は虫にも刺されやすい箇所ですので、防護する意味でもきちんと履いておくと良いですね。
お宮参りの主役は赤ちゃんです。赤ちゃんの服装より格上にならない、赤ちゃんよりも派手な服装にならないように気を付けましょう。
暑い時期には赤ちゃんだけでなくご家族も脱水症状になりやすい時期です。こまめに水分補給をし、赤ちゃんが汗をかいたら拭いてあげるようにしましょう。
いくら夏用の産着でも、暑い時期に長時間産着を着せ続けることは赤ちゃんにとって負担になります。産着を着せるタイミングはご祈祷時や写真撮影時だけにするなど、できる限り赤ちゃんと抱っこする方の負担を減らしてあげられると良いですね。
できる限り外気にあたっている時間を短くしたり、待機時間は室内や日陰で過ごすようにするなど、事前に涼める場所があるかどうか周辺施設のリサーチをしておくと良いですね。
7.まとめ
夏のお宮参りについて、少しでもお役に立てましたでしょうか?夏のお宮参りでは、赤ちゃん・ご家族皆さんが少しでも涼しい服装で過ごせること。暑い中での外出となりますので、少しでも涼しく過ごせるように工夫が必要になってきます。京都かしきものでは夏のお宮参りに適した、夏用の着物もたくさん取り揃えております。是非、夏の着物で赤ちゃんと素敵なお宮参りをお迎えください。
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京都かしきもの編集スタッフ。着物に携わること50年。着物の仕入れやコーディネート・着付け・リメイクまで幅広くこなします。自分の着付けはもちろん、友人や親戚から着付けを頼まれることも。趣味は友達と着物で京都散策をすること。お抹茶と和菓子が好きです。
◆資格・免許◆日本和装協会認定資格/染織補正士/きもの文化検定/和裁技能士






