七五三の写真撮影を行うコツは? 必要な撮影準備も解説
七五三は、子どもの成長に感謝し、お祝いする伝統的な行事です。主役の子どもだけではなく、成長を見守ってきた両親にとっても大切な節目となる日でしょう。そのため「子どもの成長を写真に残したい」「プロのカメラマンではなく、自分たちで子どもの自然な笑顔を撮りたい」と思う方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、ご家族が七五三の写真撮影を行うコツを紹介します。必要な事前準備や両親が撮影する際に気を付けることも紹介しているので、併せて参考にしてください。
目次
1. 七五三写真をご家族が撮影する場合のメリット・デメリット

近年、スマホカメラの高性能化でカメラマンさんにお願いしなくても、素敵な写真が撮れるようになってきました。そのため、七五三写真をご家族が撮影される場合が増えて来ています。
そこで、まずはご家族が写真を撮る際のメリット・デメリットを紹介いたします。
メリット
撮影者がご両親であれば、子供は緊張せず、自然な表情で撮影に臨むことができ、比較的リラックスした表情の写真を撮影することができます。
また、七五三シーズンになるとフォトスタジオは大混雑。なかなか希望する日程に予約が取れない他、スタジオによってはシーズン料金が発生する場合もあります。
デメリット
ご家族の誰かがカメラを構えると、家族そろった写真が取れない場合があります。家族全員が写真におさまるためには三脚などを用い、タイマー撮影をしなければなりません。
スマホカメラで撮影した場合、プリントアウトして画像を保存するには少し画質が落ちる可能性があります。また、インカメで撮影をすると左右が逆になってしまいますので、インカメで撮影する際は注意が必要です。
2. 七五三の撮影準備

続いて、ご家族で撮影を行う場合に必要になってくる撮影の準備を説明します。
七五三の記念撮影を神社で行いたい場合、神社での撮影ができるかどうかを事前に確認しましょう。神社のなかには境内での写真撮影を禁止しているところがある他、事前申し込みが必要だったり撮影場所が決められている場合があったりします。特に七五三シーズンは多くの参拝者で賑わうことから、撮影場所の制限を設けている可能性もあります。
そのため、あらかじめ神社に撮影の可否を確認しておき、許可が下りれば撮影するようにしましょう。神社で撮影できる場合は、カメラや三脚といった必要な機材をそろえて当日に備えます。なお、機材の持ち込みに制限を設けている可能性もあるため、併せて確認しておくことがおすすめです。
3. 家族の集合写真を撮る際の準備

家族写真を撮る場合は、家族の服装を考慮しましょう。七五三は伝統的な行事ではあるものの、写真を撮るだけであれば、服装に明確なルールや決まりはありません。子どもが着物を着ていたとしても、必ずしも両親や祖父母も着物にする必要はないでしょう。ただし神社の参拝を一緒にする場合は、その場に合ったフォーマルな服装を選ぶ必要があります。
なお両家が揃って参加する場合は、どのようなスタイルで参列する予定なのかを前もって確認しておきましょう。服装に対する考え方に大きな違いが見られると、撮影当日に気まずい思いをするほか、写真も違和感の残る仕上がりになってしまいかねません。特に服装に関しては地域差や、それぞれのご家庭で考え方が大きく違う場合があります。当日慌てないためにも、事前に「和装と洋装のどちらにするのか」「服装の格はどの程度にするのか」などを話し合い、決めておくことをおすすめします。
4. 撮影中に気を付けること

七五三の記念撮影を行う際は、長い時間撮影を続けたり子供に無理強いしたりしないように注意しましょう。当日は移動が多く、慣れない着物や草履に苦戦する子どももいるはずです。場合によっては着物が着崩れてしまったり、髪飾りを落としてしまったりすることもあるでしょう。そのようなストレスや疲れがたまっている状態での撮影は、子どもにとっても大きな負担となり可愛い写真がとれません。
そのため少しでも撮影時間を楽しく過ごしてもらえるよう適度な休憩などを挟んだり工夫をしながら、サクッと撮影を終わらせるのがポイントです。また事前に七五三当日の流れを説明しておいたり、写真撮影時にはどんなことをするかなど、こどもを含めたご家族で話し合っておくと当日はスムーズに撮影ができるかもしれません。
神社には多くの方が参拝しているため、周囲に迷惑をかけないように配慮することも大切です。「撮影させていただく」という感謝の気持ちを持ちながら、七五三の思い出を残していきましょう。
5. 家族が撮影する際のコツ

家族が七五三の記念撮影を行う際は、かがんで子どもの目線にカメラを合わせましょう。大人目線で上から撮影すると、子どもの頭が大きく目立ってバランスの悪い写真に仕上がってしまいます。子ども目線に合わせればバランス良く全身が映るため、着物姿をきれいに残せます。
子ども一人の立ち姿を撮る際は、立ち方や背景を工夫するのもおすすめです。例えば鳥居の前で撮影するときは、子どもを鳥居から離れた場所に立たせて全体が画角に入るように調整すると、思い出に残る一枚に仕上がります。人が多い場所で撮影するときは、望遠レンズを使用すると背景がぼやけて子どもが引き立ちます。立ち位置やレンズを調整しながら、ベストアングルを見つけてみましょう。また少し先を歩かせ後ろから声をかけることで、振り返ったアングルは子供らしい可愛い写真が残せます。
なお家族写真を撮影するときは、顔を寄せ合うことを意識してみてください。大人と子どもの身長差が大きいと、バラバラな印象を与えやすいです。大人が少しかがんで子どもの顔に近づくと、楽しくて明るい雰囲気の家族写真を撮影できます。
また着物に合わせて髪型もこだわった場合はヘアスタイルも記念に残しておくと素敵な思い出になるでしょう。
6. まとめ

七五三の記念写真を撮影するときは、神社での撮影許可を取りましょう。神社の中にはそれぞれの撮影ルールが設けられている場合があるため、マナーを守って撮影することが大切です。また主役である子どもの服装だけではなく、参加者全員の服装を考慮することで統一感のある写真が撮影できます。普段着なれない着物に子供が緊張する場合もあります。事前に当日どんなことをするのかを話しておくことでイメージもつきやすく、比較的ご機嫌で過ごせるでしょう。
特に小さい子供の場合、飽きないようにお気に入りのぬいぐるみなどを準備しておいたり適宜休憩をはさむことをおすすめします。
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着物に携わること50年。着物の仕入れやコーディネート・着付け・リメイクまで幅広くこなします。自分の着付けはもちろん、友人や親戚から着付けを頼まれることも。
趣味は友達と着物で京都散策をすること。 お抹茶と和菓子が好きです。
◆資格・免許◆日本和装協会認定資格/染織補正士/きもの文化検定/和裁技能士