振袖袴とは?卒業式に袴レンタルする際に知っておきたいポイントと注意点
卒業式に着用する袴はお決まりですか?
今や卒業式には袴姿で参加することが普通のことになってきていますが、そもそも卒業式に着用する袴って、何かご存知でしょうか?
袴姿全体を「袴」と考えている方が意外と多いのですが、袴姿は「きもの」と「はかま」に分かれています。
そして、実は袴に合わせる着物には特に決まりがないんです。
だからと言って卒業式に出席する際にどんな着物を合わせても良いというわけではありません。
では、袴にはどんな着物を合わせればいいの?じっくり考えてみると知らないことがたくさんありますね。
そんな疑問を解決し、TPOに合った袴と振袖選びができるよう、京都かしきものがわかりやすくご紹介します。
1.袴について
1-1袴って?
1-2袴の歴史
2.袴に合わせる着物について
2-1振袖の種類
2-2袴に合わせる着物のまとめ
3.合わせる振袖のメリットと注意点
3-1中振袖のメリットと注意点
3-2二尺袖袴のメリットと注意点
【番外編】先生におすすめの着物と袴
1.袴について
1-1袴って?
袴と聞くと何をイメージしますか?成人式やお正月に男性が着用している紋付き袴?
それとも剣道の試合に着ている白と紺色の着物?実は、袴とは袴姿全体を指すのではなく、着物の上から履いている襞(プリーツ)の付いた下部分のものを言います。
洋服で言えば、ズボンやスカートなどの「ボトムス」のような役割のもの。
卒業式や七五三の時に着用する袴は、スカートのような筒状になっており、着物を短めに着た上から履くものとなります。
1-2袴の歴史
現代では、弓道や剣道、能や仕舞などで着用されていますが、最も身近なものは女性が卒業式に着ている色とりどりの華やかな「行灯袴(あんどんばかま)」ではないでしょうか。
別名「女袴(おんなばかま)」とも呼ばれています。
袴の登場は意外と古く、古墳時代には埴輪に見られるように、太いズボンのような袴を身につけていました。
そして、平安時代になると宮廷などの上流階級の女性の間で着用されるように。
江戸時代には身なりが厳しく定められたため、袴の文化も陰りを見せましたが、明治時代になり女学校へ通う女性が増えてきたことにより、袴の利便性と美しさが見直され、袴の文化も再興隆を見せ始めます。
明治時代から昭和初期には女学生の制服のような役割として多く着用されるようになりました。
1990年代以降は卒業式における女子大生の定番の服装に。
最近では、小学生や幼稚園児も卒業式に袴を着て出席する機会が増えてきたようです。
2.袴に合わせる着物について
では、卒業式の袴に合わせる着物はどのようなものが良いのでしょうか?
現代に袴と合わせているのは、訪問着等のような大人着物から、未婚女性が着る振袖などの着物で、特に決まりはないとされています。
しかしながら振袖は、未婚女性の第一礼装ということと、小袖よりも華やかな装いであることから、袴には振袖を合わせられる方も多くみられます。
2-1振袖の種類(大振袖と中振袖・小振袖)
振袖には大きく分けて大振袖と中振袖・小振袖の3つの種類があります。
大振袖と中振袖・小振袖それぞれの振袖の着用シーンや違いを見ていきましょう。
■大振袖
大振袖は、主に花嫁衣裳として着用されたり、舞子さんが踊りを踊る際に着用する着物です。
大振袖は袖丈が104~120cmの長い袖のものを指し、「引き振袖」「引き振り」「お引きずり」「お引き」と呼ばれることがあります。
振袖の中でも床に引きずるほど袖が長く、格が最も高い振袖に分類されており、主に花嫁衣装としてお色直し用いられます。
今ほど平均身長が高くなかった時代に、この長さの振袖を引きずって歩いている姿は、とてもインパクトがあったことでしょう。
■中振袖
中振袖は、成人式や卒業式でよく見かける振袖です。袖丈が100cm前後のものを指し、大振袖の次に格が高い振袖とされています。
成人式や未婚女性の結婚式、卒業式などのセレモニーに参列する際に着用されることが多い振袖。
ふくらはぎあたりまでの長さがある豪華な振袖ですので、見た目も非常に華やかで、麗しい着物姿となります。当店では、袴に中振袖を合わせたものを「振袖袴」と記載しております。
■小振袖(二尺袖)
小振袖は、卒業式で見かける振袖で、袖の長さが3種類の中で袖の長さが最も短い振袖になります。
比較的現代的な柄が多く、袴とも組み合わせやすい柄が多いのが特徴です。
中振袖と同様に、古典柄や大正ロマン柄等、バリエーションが豊富なところも魅力のひとつ。
当店では、小振袖に袴を合わせたものを「二尺袖」と記載しております。
振袖の長さは、長ければ長いほど良いとされていたため、振袖の格は袖の長さによって決まるといっても過言ではありません。
2-2袴に合わせる着物のまとめ
「袴はこの着物と合わせるべき!」といった決まりはないので、中振袖でも小振袖(二尺袖)でもお好みに合わせてレンタル頂けます。
3.合わせる振袖のメリットと注意点
袴と着用する着物の組み合わせが分かってきたところで、それぞれのメリットと注意点をご紹介します。
それぞれの特徴を理解したうえで着物を選ぶと、コーデの仕方や着用日当日に不自由な思いをせず過ごせるでしょう。
3-1 中振袖のメリットと注意点
・メリット
二尺袖と比べて袖丈が長い分、華やかさが際立ちます。落ち着いた色の着物であっても柄行によっては二尺袖に比べてゴージャスな印象。
また、振袖は未婚の時にしか着ることのできない着物なので、振袖を今のうちに着ておきたい方にもオススメの組み合わせです。
また草履、ブーツともに相性が良く、ブーツを着用する場合、縦の長さを強調することができ、すらっとしたコーディネートを楽しむことができます。
式当日、万が一雨が降ってしまった場合等、踏んづけてしまわないように袖部分をたくし上げるなどの注意が必要です。
3-2 二尺袖袴のメリットと注意点
・メリット
何と言っても動きやすさ!二尺袖袴は中振袖ほどの長さがない分、身軽に動くことができます。
卒業式は何かとバタバタしがち。そんな時に袖を引きずることなく、軽やかに身動きが取れる二尺袖は魅力的ですね。
袖が短い分シルエットも軽やかなイメージを与えやすいのが特徴。ふんわりとした愛らしいコーディネートにおすすめです。
思い切って派手な着物を合わせるのも、ひとつのアイデアですね。
二尺袖の着物は、袴以外に着用する機会が少ないことが挙げられます。ですので、購入するともったいないと考える方はレンタルを検討されるのも良いでしょう。
【番外編】 先生におすすめの着物と袴
当店では、振袖の他にも、大人着物に袴を合わせたものも取り扱っております。
色無地や小紋も豊富に取り揃えておりますので、見送る側の先生方にもおすすめの袴です。
先生方の袴の特徴として、主役の卒業生たちよりも色は控えめで、落ち着いた柄行の着物と袴をお勧めいたします。
未婚女性の場合であれば、袖の長さは二尺袖もお選びいただけます。
【関連記事】
先生袴については ▼▼こちら▼▼ をご覧ください。
▼▽▼「卒業式の先生袴とは?押さえておきたい着こなしマナーやおすすめコーデをご紹介」▼▽▼
京都かしきものは、宅配レンタル専門店だから二尺袖袴、振袖袴どちらもセットになったお着物が届きます!
≪往復送料無料地域≫
青森県 / 岩手県 / 宮城県 / 秋田県 / 山形県 / 福島県 / 茨城県 / 栃木県 / 群馬県 / 埼玉県 / 千葉県 / 東京都 / 神奈川県 / 新潟県 / 富山県 / 石川県 / 福井県 / 山梨県 / 長野県 / 岐阜県 / 静岡県 / 愛知県 / 三重県 / 滋賀県 / 京都府 / 大阪府 / 兵庫県 / 奈良県 / 和歌山県 / 鳥取県 / 島根県 / 岡山県 / 広島県 / 山口県 / 徳島県 / 香川県 / 愛媛県 / 高知県 / 福岡県 / 佐賀県 / 長崎県 / 熊本県 / 大分県 / 宮崎県 / 鹿児島県