羽織袴は小学校の卒業式で着られる?必要なものや着る際のポイント
投稿日:2025年7月29日 (最終更新日:2025年8月1日)
「羽織袴ってどんなときに着るの?」「どんな種類があるの?」そんなふうに感じたことはありませんか? 特別な装いだからこそ、選び方や準備に迷う方も多いでしょう。特に小学生の卒業式で羽織袴の着用を検討している場合は、知っておきたいポイントがいくつかあります。この記事では、初めての方でも安心して準備できるよう、羽織袴の基本の知識や着用する際に気を付けたい点などを紹介していきます。
1.そもそも羽織袴とは?
羽織袴(はおりはかま)とは、羽織と袴を組み合わせた男性の正礼装です。もともとは江戸時代の武士の礼服で、格式の高い装いとして受け継がれています。現代では、七五三で男の子が着る着物や、和装の結婚式で男性が着る着物として選ばれることが多いため、そうした場面を思い浮かべるとイメージしやすいかもしれません。伝統文化を感じさせる凛とした雰囲気や、写真映えする華やかさがあるため、特別な日の装いとして印象に残りやすいのも特徴でしょう。
2.紋付羽織袴との違いは?
羽織袴と紋付羽織袴の大きな違いは、格式の高さにあります。羽織袴は紋が入ることで格式が高くなるため、結婚式や式典など改まった場で着用されることが多くなります。紋付き袴をレンタルする場合は「通紋(つうもん)」と呼ばれる模様が入っていることが多いです。通紋とは、少数の家や個人が独占できなくなった家紋のことで、現在では貸衣装の紋として広く使われています。
黒五つ紋付き羽織袴は、最も格式の高い男性の正礼装で、以下の特徴があります。
●羽織:黒一色の無地で羽二重
●紋:両胸、両袖、背中の5カ所に白い染め抜き紋が施されている
●長着:羽織と同じ素材の白羽二重の付け比翼仕立て(羽織と同じ 箇所に染め抜き紋がある)
●袴:仙台平(せんだいひら)の縞織りの生地
●小物:白一色で統一されている
和装で結婚式をする場合、男性の衣装は女性の衣装に格を合わせます。女性が白無垢・色打掛・本振袖など正礼装を着るなら、男性は黒五つ紋付き羽織袴を着用しましょう。
色紋付羽織袴は、黒五つ紋付き袴より格が一つ下の準礼装です。結婚式で女性が振袖を着る場合は、格に合わせて男性は色紋付羽織袴を着用しましょう。色紋付羽織袴の特徴は以下の通りです。
●羽織・長着:黒以外の白・グレー・茶・紺などの色が付いた羽二重・紋綸子・縮緬(ちりめん)など
●紋:1~5カ所に施されており、紋の数が多いほど格が高くなる
●袴:仙台平(せんだいひら)の袴
羽織の色や柄の幅も広く、紋の数の決まりもないのが色紋付羽織袴の特徴です。着用する場面に合わせてより自由度の高いコーディネートが楽しめる点が魅力といえます。七五三や成人式、卒業式など、写真映えを意識したいシーンにもおすすめです。
3.羽織袴を着る際に必要なもの
羽織袴を着る場合には、着物や羽織、袴の他にさまざまな小物が必要です。初めての方は準備が大変に感じるかもしれません。以下がそろっているかを事前に確認しておきましょう。
●長襦袢:半襟付きだと襟元の汚れを防げる
●羽織紐:羽織の胸元を留めるための紐
●腰紐:2本~3本用意すると便利
●角帯:色や柄が豊富なので、着物・袴に合わせて選ぶ
●足袋:ストレッチ性のある履きやすいものがおすすめ
●草履:男の子の七五三では白い鼻緒のものが一般的
●白扇:お祝いの席に欠かせないアイテムです。
育ち盛りの小学生は成長が早く、サイズがすぐに変化することもあるでしょう。そのため卒業式で羽織袴を着るなら、購入よりも成長に合わせて選べるレンタルを活用するのがおすすめです。必要な小物がセットになったプランも多いので、準備の手間も省けます。

4.小学生が羽織袴を着る際のポイント
小学生が羽織袴を着る場合は、事前に確認しておきたいことがいくつかあります。安心して当日を迎えられるよう、服装のルールや準備のタイミングなど、3つのポイントを押さえましょう。
卒業式に羽織袴を着用する場合は、まずは学校のルールを確認しましょう。最近では、和装で出席できる学校も増えていますが、中には「進学先の制服の着用を指定している」「安全面や体調面を考慮し袴の着用を禁止している」といったケースもあります。知らずに準備を進めてしまうと、当日になって着られないということも考えられます。お祝いの場を気持ちよく迎えるためにも、学校からの案内を確認したり、先生に直接聞いたりと事前にルールをチェックしておくと安心です。
羽織袴は見た目が華やかで晴れの日にぴったりですが、普段着慣れていないと扱いに戸惑うことがあるでしょう。特にトイレでは、長い裾が床に付いて袴を汚してしまう可能性もあります。当日に落ち着いて行動できるよう、事前に袴の扱い方をお子様に伝えておきましょう。心配な場合は、自宅で一度練習しておくのもおすすめです。
羽織袴を着る際は、当日の準備に十分な時間を確保することが大切です。着付けやヘアセットにはある程度の時間がかかるため、卒業式が始まる時間や会場までの移動時間を確認し、余裕を持ったスケジュールを立てておきましょう。着付けやヘアセットをプロに依頼する場合は、卒業式シーズンの予約が埋まりやすいため、できるだけ早めの予約がおすすめです。お子様がよりすてきな姿で一日を過ごせるよう、余裕を持って準備をしましょう。
5.まとめ
羽織袴は、結婚式・式典などの正式な場だけでなく、七五三や卒業式などさまざまなシーンでも選ばれるようになっています。袴の種類や必要な小物、着用時のポイントを知っておくことで、当日も安心して過ごせるはずです。特に小学生の場合は、体格の変化に合わせやすく、小物がそろったレンタルサービスを利用すると準備がスムーズにできるでしょう。京都かしきものでは、小学生の卒業式にぴったりの羽織袴を多数取りそろえています。豊富なデザインから、お子様に似合う一着をぜひ見つけてみてください。
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京都かしきもの編集スタッフ。着物に携わること50年。着物の仕入れやコーディネート・着付け・リメイクまで幅広くこなします。自分の着付けはもちろん、友人や親戚から着付けを頼まれることも。趣味は友達と着物で京都散策をすること。お抹茶と和菓子が好きです。
◆資格・免許◆日本和装協会認定資格/染織補正士/きもの文化検定/和裁技能士



