なぜ千歳飴というの?千歳飴の由来
子供の成長を祝い行われる七五三。その七五三に欠かせないお菓子が「千歳飴(ちとせあめ)」。お参りの際に神社で授与品としてもらったり購入したりしますよね。子供たちにとっては楽しみの一つでもある千歳飴ですが、どうして七五三に千歳飴を食べられるようになったのでしょうか。 千歳飴がどうやって生まれたのか、意味や歴史を知ることで七五三がより思い出深いものになるでしょう。
1.千歳飴の由来

千歳飴が登場したのは江戸時代ごろとされています。浅草の飴売りが細長い棒のような飴を「千年飴」として売り歩いたのが始まりとされています。当時、砂糖は現在ほど一般的なのもではなく高価なものでした。そのためこの珍しい千年飴はまたたく間に庶民の間で人気となりました。
2.千歳飴の意味

千歳飴の名前にも示されている「千歳(ちとせ)」という言葉には「長い年月・千年もの長い時間」という意味があります。この「千歳」という言葉がこの飴に付けられたのは、「千年」という言葉が転じて「千歳」になったのではないかと言われています。また飴の長い形状が「長寿・細く長く」という縁起の良い言葉を連想させることから飴自体が「健康で長生きをしてほしい」と願いが込められた縁起物として扱われるようになりました。
3.千歳飴が七五三で食べられるようになったわけ

現代でも七五三で千歳飴を持った子供たちをよく見かけます。そもそも千歳飴が七五三で食べられるようになったのはどうしてでしょうか。その理由は当時の時代背景にうかがうことができます。江戸時代、人々の暮らしは今ほど整備されておらず衛生面・医療面でもまだまだ十分ではありませんでした。そのため子供の生存率も非常に低い状態で、「七歳までは神のうち」といわれたように、七歳まで生きられることが難しい時代でした。そのような環境下で、大人たちは子供の健やかな成長と長寿を願い、縁起ものである「千歳飴」を七五三で準備するようになりました。
4.千歳飴アレンジ

七五三で貰う千歳飴ですが、なかなかすべてを食べきることは難しいですよね。特に子供さんが小さい場合などは残してしまいがち。縁起ものなのでできれば無駄なく消費したいところ。
そこで簡単な千歳飴のアレンジをご紹介します。千歳飴の原料はほとんどが砂糖と水飴などで出来ています。細かく砕いて熱を加えることで溶かすことが可能です。特にフレーバーのついた千歳飴でなければお菓子にもお料理にも甘味料としてアレンジすることが可能です。もしチョコレート味などのフレーバーが付いている場合は甘み+コクを出す際に使用することも。また溶かさなくても細かく砕いてザラメのようにコーティングしても触感が楽しいかもしれません。
5.まとめ

ここまで千歳飴の由来や意味をご紹介してきました。いつの時代も子供の健やかな成長を願い、千歳飴に想いを込めて来たんですね。私たち京都かしきものもお子様の健やかな成長を願い晴れ着をお届けしています。素敵な着物で素敵な七五三をお迎えください。
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