浴衣の下に着るインナーは必要? 種類や選び方、代用品選びの注意点も解説

花火や縁日、街中散策、ビアガーデンと、夏のお出かけでは浴衣を着るシーンが多くあります。しかし、和服を着ることが日常的ではない現代では、浴衣のインナーに何を着ればいいのかわからない方も多いはずです。
そこで本記事では、浴衣にインナーが必要な理由や、浴衣の下に着るインナーの選び方を解説します。あわせて、どのようなインナーが必要なのか、また手持ちのもので代用できないかなど、覚えておくと便利な着物のインナーに関する豆知識も紹介します。
浴衣のインナーについて知りたい、浴衣をより美しく着こなしたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
1.浴衣の下にインナーは必要?
浴衣をきれいに着こなすためにはインナーの着用が欠かせません。しかし、中には「浴衣を着る際に下着は不要」と聞いたことがある方がいるかもしれません。
その理由として、浴衣はもともと湯上がり着や寝間着、部屋着として着られていたため下着を付ける必要のない着衣でした。浴衣自体が下着の感覚で着用されていたのです。
浴衣が現代のように外出着として着られるようになったのは江戸時代中期頃です。現代では当たり前に外出着として着用する浴衣も、元をたどればそうではなかったため、「浴衣の下にインナーを着用する必要はない」という考え方が残っているのかもしれませんね。
しかしながら、浴衣は着物に比べ薄手のものがほとんどで、特に地色が白や淡い色味だと下着が透けてしまいます。そのため、インナーなしで外出着として着用するのははばかられるでしょう。また、そのまま着用しまうとどうしても汗染みなどが気になります。また歩き方などによっては浴衣がはだけてしまい、素肌が露出してしまう恐れもあるため、肌襦袢を着ておく方が安心です。
こうしたことから、
現代では浴衣を着用してお出かけする際はインナーを着ることが一般的になっています。
2.浴衣の下に着るインナーの選び方
浴衣は着物と同じく、古来の日本人体型に即した作りになっています。現代のようにメリハリのあるプロポーションではなく、どちらかというと寸胴に近い体型が一般的で、そうしたスタイルをより美しく見せるように作られているのです。したがって浴衣を着付ける際も、
できるだけ直線的なシルエットになるよう、補正できるようなインナーを選ぶのがポイント
です。
また、汗をかきやすい方ならしっかりと汗を吸収してくれる素材のものを、あまり汗はかかないけれどベタベタするのが嫌な方は、さらっとした着心地のものを選ぶと快適に着こなせるでしょう。
浴衣や着物は、着付けるときに衣紋(後ろ襟)を抜くため、インナーが見えないよう襟元が広く開いているものを選ぶようにしてください。
3.浴衣の下に着るインナーの種類
浴衣の下に着るインナーとして、基本となるのは以下の2点です。
肌襦袢は和装用の肌着のことで、襟回りが大きめに開いた作りになっているため、衣紋を抜いた際に肌着が見える心配がありません。着物と同じように、肌襦袢と裾よけがセットになっているものや、ワンピースタイプのものなどがあります。汗をよく吸収し、速乾性の高いものを選べば、浴衣を快適に着こなせるでしょう。
浴衣専用の下着は着物を着ることを想定して作られた下着ですので、普段着用している洋装用の下着とは全く違う作りの下着です。
和服は前開きの形をしており、袖口が大きく開き、胸元が開きやすい構造をしています。そのため大股で歩いたり、活発に動きすぎると着崩れ、肌が露出してしまう可能性があります。
そうならないためにも浴衣を着用する際は浴衣用の下着を準備しておく方が安心しですね。
京都かしきものの浴衣レンタル、レディース浴衣には肌襦袢が付いているので安心。
ご自身で肌襦袢を準備する必要がありません。
先述したように、浴衣をきれいに着こなすポイントはできるだけ直線的なシルエットを作るようにスタイルを補正しておくことです。和装用のブラジャーは一般的なブラジャーと異なり、バストを立体的に見せるのではなく、バストが悪目立ちするのを防いで和服がきれいに着こなせるように作られています。
またタンクトップのようにストラップ部分が幅広になっているものがほとんどで、浴衣を着付けた際にストラップが肩に食い込んで痛む心配もありません。
4.洋服用のインナーでも代用できる?
和装用の下着は、当然ながら着物や浴衣専用で作られているため、着付けがしやすかったり着崩れしにくくなったりとメリットがあります。しかし、そう頻繁に着用するものではないため、体型が変わるなどすれば着用の度に買い換えが必要になることもあるでしょう。
めったに使わないものに場所をとって保管するのを避けたい方や、費用を抑えて浴衣を楽しみたい方は、洋服用のインナーを代用しても問題ありません。キャミソールにシンプルなペチコート、ワンピースタイプのキャミソールやロングスリップなどなら、浴衣のインナーとして利用できます。
しかし「どうせ見えないなら何でもいいかな」と浴衣の下に普段の下着を着用すると、美しい着こなしにならなかったり、着崩れやしんどさを感じる原因ともなるので、注意しましょう。
5.洋服用のインナーを代用する際の注意点
洋服用のインナーを浴衣のインナーとして利用する場合は以下の点を押さえておきましょう。
・ノンワイヤーのブラジャー
・透けにくい色
・足運びの良い素材
着物特有の着付け方により、うなじ部分から背中に掛けて広く開いたインナーでなければ襟元から見えてしまいます。実際に着たときに見えないか確認した上で使用しましょう。
ブラジャーはスタイルアップを目的としたものより、ノンワイヤーやブラトップなどナチュラルにホールドしてくれるものを選ぶようにしてください。ナイトブラなどもおすすめです。
なお、素材は通気性に優れた綿や麻素材のもの、機能性冷感素材のインナーをおすすめします。
また、インナーの色によっては透けて見える心配もあります。自分の肌より少し濃いめの色が透けにくいため、オフホワイトやベージュをはじめ、モカやテラコッタなどの濃いめのナチュラルカラーを選ぶのもよいでしょう。
足回りも透けてしまうと、恥ずかしいだけでなくだらしない印象に見えてしまうため、ペチコートやロングスリップなどでカバーしましょう。ペチコートやロングスリップは、浴衣を着たときに足運びの邪魔になりにくい、さらっとした生地のものがおすすめです。嵩張らないよう、レースなどの装飾ができるだけないシンプルなものを選ぶのもポイントです。
6.まとめ
浴衣を着る際もインナーは欠かせません。和装用のインナーを着用すれば浴衣もきれいに着付けられ、着崩れを防ぐことにも役立ちます。しかし、無理して用意する必要はありません。ポイントを押さえておけばキャミソールやスリップなど、洋服用のインナーでも代用できます。
京都かしきものでは浴衣と帯はもちろん、肌着もそろったフルセットレンタルですので、インナーをご準備いただく必要はありません。
浴衣の襟元や裾元からインナーが見えないよう配慮し、きれいに着付けた浴衣で夏のお出かけを楽しんでください。
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