お宮参りの食事は行うべき? 食事会開催のポイントを解説
生後1カ月頃に赤ちゃんの誕生と健やかな成長を祝うイベント、お宮参りがあります。赤ちゃんにとっては人生初のイベント。そのお宮参後に祖父母を呼んで食事会を行うべきなのか、悩んでいるママやパパもいるでしょう。今回は、お宮参り後に食事会を行った方が良いのかどうかについて解説します。併せて、食事会を開催する場合に気を付けたいポイントも紹介します。これからお宮参りを控えていたり、食事会を開催するかどうか迷っていたりするママやパパは、ぜひ参考にしてください。
目次
1.お宮参り後の食事会は行うべき?

お宮参り後の食事会には、参加してくれた両家の祖父母への感謝の気持ちも込めて、開催したり、家族でお祝膳などを囲み縁起を担いだりするなどの意味合いがあります。
お宮参りの参拝時期は、男の子が生後31~32日目、女の子が生後32~33日目です。この時期はママが出産してから日が浅いこともあって、ママと赤ちゃんの体調が万全ではないことも多くあります。お宮参り後は当日に必ず食事会を行わなければいけないというルールはありません。そのため、ママと赤ちゃんの体調を優先しながら、別日に食事会を行うのかどうかママとパパで話し合うと良いでしょう。
祖父母を呼ばずに両親と赤ちゃんだけのお宮参りを行う場合は、当日に食事会は開催せず、祖父母と都合が合う別の日に食事会だけ行う場合もあります。
また祖父母が遠くに住んでいるなど、さまざまな理由でお宮参り後に食事会が行えない場合は、赤ちゃんの生後100日を祝う「お食い初め(おくいぞめ)」に会食を行うご家庭もあります。
お宮参りとお食い初めを一度に行うご家族もあり、その場合は祖父母を呼んで盛大に行うご家庭もあるようです。
2.食事会開催にあたり気を付けるポイント

お宮参り後の食事会を開催する場合は、ママと赤ちゃんにとって負担が少ないプランにしましょう。食事会の開催日時や場所、メニュー、誰を招待するのかなど、気を付けるポイントを紹介します。
2-1 食事会の開催日時
スムーズに赤ちゃんのお世話ができるように、食事会は昼に開催すると良いでしょう。
お宮参りを行う、生後1か月ごろの長時間のお出かけは赤ちゃんにとってもママにとっても体力が必要です。
ママや赤ちゃんの体調や開催時期の気候なども考えながら、午前中や午後の早い時間帯にお宮参りを行えば、食事会の後もママやパパは時間と気持ちに余裕を持ちながら赤ちゃんのお世話ができます。
2-2 食事会の場所
お宮参り後の食事会に開催場所の決まりはありません。しかしお客さんの出入りが多く、落ち着かないお店や、赤ちゃんも一緒なので寝かせることができるスペースが確保できるお店をおすすめします。
また最近の食事会の場所は、ご自宅またはレストラン、料亭にするのが一般的です。
以下へご自宅で行う場合、レストランや料亭で行う場合のメリットデメリットを紹介いたします。
ご自宅で行う場合
・メリット
ご自宅で食事会を行う場合は、赤ちゃんが普段から過ごしている慣れた空間であること、赤ちゃんに必要な物もそろっているので、赤ちゃんはもちろん、ママやパパにとってもリラックスできるでしょう。
・デメリット
食事会の開催場所がご自宅という事は、自分たちで料理や食事スペースの準備や片付けなどを行わねばならないので、どうしても手間はかかります。
ここ最近はケータリングや出前を利用し、お家でお手軽にお食事会を開催されるパパとママもいるようです。
レストランや料亭で行う場合
・メリット
一方で、レストランや料亭などで会食となった場合は、準備や片付けの手間が省けるだけではなく、特別感があるので、普段赤ちゃんのお世話で忙しく過ごしているママやパパにとって、良い気分転換になるかもしれません。
・デメリット
赤ちゃんにとっては初めての場所になるので、中には落ち着かない赤ちゃんもいるかもしれません。
・お店を選ぶ際のポイント
お店を選ぶ際は、お宮参りを行う神社からの距離や個室・和室の有無、おむつ替えスペースや授乳室は完備してあるのかなどを確認しておきましょう。また予約時には赤ちゃんが参加することをお店に伝えておきましょう。
2-3 食事会のメニュー

お宮参り後の食事会では赤飯や鯛、海老などの縁起が良いとされる食べ物を用いたお祝膳が一般的です。しきたりを重視するご家庭ならばメニューから考えるのがポイント。
しかしお祝膳以外の物を食べてはいけないルールはありません。参加者の好き嫌いやアレルギーなども確認した上で、メニューを決めると良いでしょう。
自宅で食事会を行う場合は仕出しや宅配、デリバリーを活用すれば手料理を準備する必要がなくなるので、ママやパパの負担を減らせます。仕出しや宅配を利用する場合は、3日前までに予約しておきましょう。注文内容にもよりますが、1人当たり2,000円~5,000円と外食よりも費用を抑えられます。
レストランや料亭などで会食する場合は、お店によってはお宮参り後の食事会向けのメニューを用意してくれることもあります。ランチであれば、1人当たり3,000円~5,000円が相場です。高級なお店になると1万円を超えることもあります。
食事会の費用は誰が支払うべきというルールはありません。ただし招待したママとパパが支払うのが一般的です。家庭や家族の風習や考え方によって、費用の支払いは異なるので、ご家族全員で事前に話し合っておくと良いでしょう。
2-4 食事会の出席者
食事会に誰を呼ぶのか、招待する人数も含めてママとパパで話し合っておきましょう。
出席をするのは赤ちゃん本人と、赤ちゃんのご両親、祖父母が参加するのが基本です。けれど出産してから日が浅いことも考えて、ママと赤ちゃんの負担にならない程度の人数でお祝いするのが良いです。家庭によっては両家の祖父母に加えて、兄弟や親戚を招待することもあります。
2-5 用意する物
お宮参り後の食事会では、ママとパパは赤ちゃんのお世話をしながら参加することになります。開催場所によって用意する物も異なるので、事前に足りない物がないか確認しておきましょう。以下に、開催場所別に準備しておくと良い物をまとめました。
自宅で開催する場合
・高さ調整ができるベビーラックなど、赤ちゃんのスペースが確保できる物
レストランなどの外食にする場合
・紙おむつ
・おしり拭き
・着替え1セット
・手口拭き用の除菌シート
・おむつなどを捨てるためのゴミ袋
・タオル3枚程度
・ガーゼ3枚程度
・母子手帳や健康保険証、乳児医療証など
・クーファンなど、赤ちゃんのスペースが確保できる物
【母乳の場合】
・母乳パッド
・授乳ケープ
【ミルクの場合】
・哺乳瓶※消毒済みの物
・粉ミルク3回分程度
・ミルクを作るとき用のお湯※熱湯
・ミルクを作るとき用の水
3.まとめ

お宮参りは氏神様に赤ちゃんの誕生を報告し、これからの健康を祝う大切なイベントです。食事会を開催しないといけないというルールはないので、ママと赤ちゃんの体調を最優先に、各家庭に合った方法でお祝いしましょう。
食事会を開催するタイミングは、お宮参り当日にこだわる必要はありません。生後100日を祝うお食い初めと一緒に行っても問題ないので、誰を呼ぶのかも含めてパパとママで話し合いましょう。また自宅と外食どちらにするのかによって、ママや赤ちゃんへの負担も変わってきます。家族全員が楽しく過ごせるように、参加者の方にも協力してもらいながら、思い出に残る食事会を行いましょう。
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