知っておきたい参拝の基本作法|お宮参りの流れとマナーを解説
投稿日:2022年7月4日 (最終更新日:2025年7月24日)

お宮参りとは、赤ちゃんの誕生を祝う行事の一つで、生後1か月頃にちゃんと一緒に神社に参拝します。
赤ちゃんを無事に出産できたことへの感謝、今後とも元気に育ってくれますようにと、健やかな成長を願いお参りをします。
神社でのお参りの方法にはご祈祷を行っていただく場合とご祈祷をせずに参拝だけで済ませる方法があります。
では、赤ちゃんのお宮参りは神社に参拝するのが一般的ですが、ご祈祷は必ず受けなければならないのでしょうか。
この記事では赤ちゃんのお宮参りに込められた意味や、ご祈祷の有無・参拝時の方法・作法についてご紹介していきます。

1.お宮参りに込められた意味とは
お宮参りが始まったとされる、鎌倉~室町時代はまだまだ医療が発達しておらず赤ちゃんの死亡率が高かったそうです。
そのため、その土地の神社に祭られている産土神に赤ちゃんが生まれた報告と、ご祈祷を行い「神様からの加護」を受け、元気に成長できるようにという祈りを込めて始まったとされています。
現在では赤ちゃんが無事に生まれたことの感謝や、これからの健やかな成長を願ってお宮参りは行われています。
2.お宮参りのご祈祷は必要?
お宮参りを行う際、ご祈祷は必ず受けるものなのでしょうか。
基本的にはお宮参りはご祈祷を受ける方が正式なお祝い事になりますが、必ずご祈祷を受けなければいけないという決まりはありません。
お宮参りの時期は赤ちゃんやお母さんにとってまだまだ体調が不安定な時期です。
赤ちゃんとお母さんの体調を考慮しながら考えるのも一つですね。
また、お住いの地域のしきたりやご家庭の事情によっても異なりますので、事前にご家族と相談しておく方が良いですね。
3.ご祈祷を受けずに参拝のみ行う場合
ご祈祷を受けずに参拝のみ行う場合は、直接神社へ行ってお参りのみ行います。
お参りだけとなりますので、事前に予約をしたり初穂料を準備したりする必要はありません。
時間も比較的短時間で行えますので、赤ちゃんとお母さんの体力的な負担は軽いといえるでしょう。
ただし、ご祈祷を頂けない分、授与品(授かり物)は受けることができません。
・お宮参りの参拝の仕方
1) 参拝前に、手舎水で身を清めます。
2) 拝殿に到着したらまず一度お辞儀をします。
3) 鈴や銅鑼(どら)がある場合はここで鳴らして心の中でご挨拶をしましょう。
4) 神さまに捧げる真心のしるしとして静かにお賽銭を入れます。(大きな音を立てて投げ入れる必要はありません。)
お賽銭の金額にも決まりはありませんので、思いにふさわしい額をご自身やご家族で決めましょう。
5) 深いお辞儀(礼)を二回繰り返します。[ 二拝 ]
6) 次に両手を胸の高さで合わせ、右手を少し手前に引き、肩幅程度に両手を開いて拍手を二回打ちます。[ 二拍手]
7) そのあとに両手をきちんと合わせながら心を込めて祈ります。
8) 両手をおろし、最後にもう一度深いお辞儀(礼)をします。[ 一拝 ]
【ワンポイント】
・神社では上座と下座が明確に決められており、神社の正面は神様が通る最も尊い場所。神社に向かって右側は次に尊い上座で、向かって左側が下座と考えられています。
参道を歩く際は下座に当たる左端を歩くのがマナーとされています。
4.ご祈祷を受ける場合
ご祈祷を受ける場合は、事前に神社へご祈祷を受ける旨を伝えておく必要があります。
事前予約が必要な場合や、当日社務所でお願いする場合等神社によって異なりますので、事前にホームーページなどで確認をしておきましょう。
神社に到着したら、社務所(神社の事務所)または授与所(お神札やお守りを授与する所)に初穂料を差し出し、所定の用紙などに住所、氏名、ご祈願の内容(願い事)を書いて参拝の申込みをしましょう。
申込み受付を済ませると、神職の方または巫女さんが社殿に案内をしてくれますのでそれまで待ちましょう。
ご祈祷までの時間は、待合室で過ごします。授乳やオムツ替えは、待合室で済ませておきましょう。ただし、授乳スペースやオムツ替えスペースが用意されていない待合室もあります。事前に確認しておくとスムーズでしょう。
神職の方または巫女さんの案内で社殿に入ります。
ご祈祷は神職の方や巫女さんが参拝者にかわり祈願内容を伝えてくれますので、社殿に入ったら神職の方や巫女さんの指示に従いましょう。
・お宮参りご祈祷の受け方
1) ご祈祷前に、手舎水で身を清めます。
2) 順番が回ってきたら神職や巫女さんの案内で社殿の中に入ります。社殿に入る前に一度お辞儀を行います。
3) 神職による祝詞があげられます。その間は頭を下げて心静かに赤ちゃんの健やかな成長をお祈りしましょう。
4) 玉串奉奠(たまぐしほうてん)が行われます。「玉串」が渡されますので受け取ったら祭壇へ進み、玉串を右に回転させ祭壇に捧げます。一歩下がり参拝する際と同様、二拝・二拍手・一拝を行います。
5) 御神酒(おみき)がふるまわれる場合があります。
お宮参りのご祈祷は赤ちゃんのために行われますので、途中で赤ちゃんがぐずってしまっても焦る必要はありません。
ただ、ぐずってしまうことが心配な場合は、音の出ないおもちゃなど何か赤ちゃんの気をそらせるものがあると良いですね。
また、お神酒にはアルコールが含まれますので、飲めない方や車を運転される方は形だけついでもらい飲まなくてもかまいません。
※参拝の仕方、ご祈祷の受け方は一般的な例となります。地域によっても違いがある場合がありますのでご両親や地域の方、直接神社へ確認する方がより安心ですね。
5.まとめ
赤ちゃんのお宮参りを行う際は、必ずご祈祷を受けなければいけないという決まりはありません。
ご家族と話し合って、ご祈祷を受けるかどうかを事前に決めておきましょう。
ご祈祷を受ける場合でも受けない場合でも、赤ちゃんの健やかな成長を祈る気持ちには変わりはありません。
赤ちゃんとお母さんの体調を考えながら素敵なお宮参りになるといいですね。
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京都かしきもの編集スタッフ。着物に携わること50年。着物の仕入れやコーディネート・着付け・リメイクまで幅広くこなします。自分の着付けはもちろん、友人や親戚から着付けを頼まれることも。趣味は友達と着物で京都散策をすること。お抹茶と和菓子が好きです。
◆資格・免許◆日本和装協会認定資格/染織補正士/きもの文化検定/和裁技能士


