【髪型別】訪問着にぴったりのヘアセットは? 気を付けるべき3つのポイントも紹介
「和装に合うヘアスタイルってどんなの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。特に訪問着は未婚・既婚を問わず、女性が幅広いシーンで着用できる着物だけに、どのようなシーンでもマッチしやすいヘアセットを覚えておくと安心です。
本記事ではヘアスタイル別におすすめのヘアセットを紹介するとともに、ヘアセットをする際の注意点も解説します。訪問着に合わせるヘアセットをどうするか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
1. 【ロング・セミロングの方向け】訪問着におすすめのヘアセット
訪問着などの着物姿に合わせたいのは、やはりまとめ髪です。着物は襟元が詰まっているため、アップスタイルで首をすっきり見せた方が、着物もお顔周りも美しく見えます。ロングやセミロングの方はまとめ髪にしやすいだけでなく、アレンジも施しやすいのでさまざまなヘアセットに挑戦してみたいですね。
以下では特におすすめのベーシックなヘアセットを紹介します。
シニヨン
まとめ髪の代表格とも言えるシニヨンは、後ろや横でお団子状に髪をまとめたスタイルを指します。すっきりシンプルにまとまる定番のスタイルのため、「迷ったときはシニヨンスタイル」にするのも良いでしょう。
注意しておきたいのは、「あまりしっかりとまとめてしまわない」ことです。ピタッとまとめたシニヨンは、老けた印象に見えてしまうため、少しほぐすなどしてふわっとしたシルエットに仕上げるよう意識してセットしましょう。
ギブソンタック
髪を低い位置で巻き込むようにしてまとめる「ギブソンタック」もおすすめです。ギブソンタックはサイドとバックの3カ所に髪を分け、バックの髪を結わえてくるりんぱし、そこにサイドの髪も入れて毛先から巻き上げるようにしてまとめます。ロングヘアの方は何度かくるりんぱして巻き入れ、シニヨン状にまとめて最後はアメピンやUピンで留めてください。
ギブソンタックはゆるっとした仕上がりが持ち味なので、バックの髪を束ねた時点でトップの毛束を引き出してゆるめ、仕上げてしまう前にサイドの毛束も引き出し、最後にまとめたシニヨン部分も少し毛束を引き出して、全体的にふんわりとしたシルエットになるようにしましょう。
編み込みまとめ髪
編み込みまとめ髪も比較的簡単に仕上げられるヘアセットで、華やかな印象になるため訪問着とも合わせやすい髪型の一つです。髪を二つに分け、それぞれトップ部分から編み込みをします。
編み込みをほぐし、ふわっとした仕上がりにしたら、それぞれ反対側のサイドに留めましょう。ロングヘアの方は一度反対側のサイドに留め、折り返してまとめると、三つ編み部分が幾重にも重なりボリューミーなヘアセットに仕上がります。
夜会巻き
夜会巻きは大人っぽい仕上がりになるヘアセットです。髪を後ろにざっくりとまとめたら、そのままくるくる上にひねり上げるようにしてまとめ、ピンで崩れないように留めれば基本的な夜会巻きは完成です。
夜会巻き用のコームを使えばよりしっかりまとまります。和服に合う花やパールの付いたコームならより華やかに仕上げられるでしょう。慣れれば短時間で手軽にできるヘアセットのため、仕事やお出かけなど「少しだけきちんとしておきたい」場面でも重宝します。
2. 【ボブ・ショートヘアの方向け】訪問着におすすめのヘアセット
ボブスタイルやショートなど、短めのヘアスタイルの方には以下のようなヘアセットがおすすめです。
ハーフアップ
ボブスタイルの方なら、ハーフアップを和装用にアレンジするのがおすすめです。ポイントはこなれ感を出すこと。例えば、髪の上半分を左右に分け、それぞれ三つ編みまたはねじって後ろで一つに束ね、しっかりとほぐして仕上げるだけでも大人かわいいスタイルに決まります。
残りの髪はゆるく巻いたり、外巻きカールにしたりして動きを付けておきましょう。まとめすぎない、下半分の髪を適度に遊ばせるなど、ふんわりとしたスタイルに仕上げるのがコツです。
和モチーフの髪飾りを付ける
ショートヘアで、まとめたりアップスタイルにしたりすることが難しい場合は、髪飾りを付けて華やかさを出すのもおすすめです。バレッタならショートヘアでもしっかり留められるため安心して使えるでしょう。コーム状の髪飾りが留めにくい場合は、まずアメピンをバツ状に留め、そこにコームを差し込むとしっかりと固定できます。
全体的にゆるくカールを付けておくとふんわりとしたボリュームが出て、訪問着と相性の良い髪型になります。あわせて襟足を外はねスタイルにすれば、トレンド感のある仕上がりになるでしょう。
ヘアオイルなどでつやを出し、髪本来の美しさを引き立てましょう。
3. おすすめの髪飾り三選
簪
まず一番のおすすめは簪(かんざし)です。和装に一番しっくりとくるでしょう。
形もバチ型のものや玉簪(たまかんざし)、松葉簪(まつばかんざし)等の種類があります。
素材もべっこうや真鍮・プラスティック製のものまで様々で、色やデザインも豊富です。着物に合わせて準備することも楽しみの一つでしょう。
コームタイプの髪飾り
二つ目はコームタイプの髪飾りです。
洋装にも使用されることがあるので簪と比べるとより身近に感じられるかもしれません。パールがモチーフになったものや植物がデザインされたものなど、デザインも豊富です。ただし、あまりサイズが大きいものや派手なものは訪問着には不向きですので、控えるようにしましょう。
バレッタ
バレッタも着物におすすめの髪飾りです。ロングヘアの方にもショートヘアの方にも使える万能アイテム。
一文字のシンプルなものからデザイン性の高いもの等、様々なデザインから選ぶことが可能でしょう。
バレッタもサイズが大きいものや派手なものは訪問着には不向きですので、控えるようにしましょう。
4. 訪問着に合わせるヘアセットで気を付ける3つのポイント
最後に、訪問着に合わせてヘアセットする際の注意点を紹介します。
1. 髪が長い場合はアップスタイルに
冒頭でも紹介しましたが、髪が長い方はアップスタイルでまとめるのがポイントです。お顔周りがすっきりして見えるだけでなく、うなじもきれいに見え、訪問着の品の良さをブラッシュアップしてくれます。
また、髪を下ろしていると、整髪料が着物の襟について汚れてしまうなどの心配も出てきますが、アップスタイルにすれば余計な心配をしないで済みます。昔ほど、後れ毛一つも残さないようなきちっとしたアップスタイルにする必要はありませんが、上品な着物姿を引き立てるヘアセットを意識しましょう。
2. 派手すぎる髪型や髪飾りは避ける
訪問着は、結婚式のゲストをはじめ、お子さまのお宮参りや七五三、入学・卒業式、そしてお茶会など、さまざまなシーンで身に付けられる着物です。髪飾りも使い回しが効くものを選んでおくと便利ですが、あまりに派手すぎるものは控えましょう。
例えば派手に生花が施されているものや、髪全体を覆うような大ぶりな髪飾りなどは、場にそぐわないだけでなく訪問着との相性も良くありません。和のテイストがある花やパールなどを使った、落ち着きのある髪飾りがおすすめです。
なお、結婚式のゲストの場合は花嫁と被ることを避けるため、パール以外の白を基調とする髪飾りは控えるようにしましょう。
3. 着付け前にヘアセットする
忘れがちなポイントですが、ヘアセットは着付けより前に行うようにしてください。ヘアセットを行うために腕を動かすことで着物が着崩れたり、整髪料が着物に付いてしまったりすることを防げます。
そもそも慣れない着物姿ではいつものように腕を動かしづらいため、着付ける前にヘアセットするようにしましょう。
5. まとめ
訪問着には、やわらかく華やかなアップスタイルが相性良くまとまります。しかし、あまりきちんとまとめると老けた印象にも見えてしまうため、全体的にほぐしながらふんわり仕上げるようにしましょう。
ギブソンタックをはじめとしたシニヨンスタイルや編み込みのまとめ髪、夜会巻きは初心者でも挑戦しやすくベーシックなヘアセットのためおすすめです。ボブやショートヘアの方はハーフアップや髪飾りを駆使して、ぜひ素敵なヘアセットに仕上げてみてください。
≪往復送料無料地域≫
青森県 / 岩手県 / 宮城県 / 秋田県 / 山形県 / 福島県 / 茨城県 / 栃木県 / 群馬県 / 埼玉県 / 千葉県 / 東京都 / 神奈川県 / 新潟県 / 富山県 / 石川県 / 福井県 / 山梨県 / 長野県 / 岐阜県 / 静岡県 / 愛知県 / 三重県 / 滋賀県 / 京都府 / 大阪府 / 兵庫県 / 奈良県 / 和歌山県 / 鳥取県 / 島根県 / 岡山県 / 広島県 / 山口県 / 徳島県 / 香川県 / 愛媛県 / 高知県 / 福岡県 / 佐賀県 / 長崎県 / 熊本県 / 大分県 / 宮崎県 / 鹿児島県