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これだけ知っておけばOK!袴の美しい着こなしや、着崩れ対策のポイントを紹介

これだけ知っておけばOK!袴の美しい着こなしや、着崩れ対策のポイントを紹介

待ちにまった卒業式、慣れない袴姿で動くのは少し大変。一生に一度しかない卒業式は一日中美しい袴姿で過ごしたいですよね。そこで袴姿の基本姿勢をはじめ、着崩れしてしまうタイミングや、着崩れてしまった際の対処法などをご紹介します。

この記事では着崩れ防止の方法や、万一着崩れてしまった場合の対処法などを記載しています。

ちょっとしたコツを知っておくことで美しい袴姿を保つことができます。ぜひ、コツを覚えて素敵な卒業式を迎えましょう。

【目次】
1.袴姿の基本姿勢
2.着崩れが生じるのはこんな時!
・歩く際
・階段の上り下り
・座る際
・トイレ
・車の乗り降り
・しゃがむ際
3.袴が着崩れてしまったら??
・着物の衿元が着崩れた場合
・袴の紐がほどけてしまった場合
・袴がずり落ちてきてしまった場合
4.番外編
・電車に乗る時のポイント
・小学生のお母さまへ

 

1.袴姿の基本姿勢

袴立ち姿

まず、しっかりと背筋を伸ばし、顎を引いて胸をはります。頭の上から紐で引っ張られているイメージで、下半身に重心を感じるようにしましょう。
この時肩が上がってしまうと「いかり肩」に見えてしまいますので、極力肩は下げるように気を付けます。
立ち姿は草履の場合は両足を揃えて少し内股を意識しましょう。ブーツの場合は両足を揃えて、片方のかかとを少し後ろに引くと美しい立ち姿に。
写真を撮る際などに是非意識してみてください。

 

2.袴姿の着崩れが生じるのはこんな時!

袴姿は着物と比べると歩きやすくなっていますが、歩き方によっては、せっかく綺麗に着付けた袴が、着崩れしてしまうこともあります。着崩れを防ぐために、袴姿の注意点をシーン別にご紹介します。

・歩くとき

着物や袴を着ているときは、着崩れを防ぐために歩幅を小さくして歩くようにしましょう。大股や、急ぎ足だと着崩れの原因となるため、時間に余裕をもって出かけると安心です。

 

・階段の上り下り

階段を上り下りする時は、袖や袴の裾に注意が必要です。袖や袴の裾を踏まないようにしっかりと足元を確認し、裾を持ち上げましょう。少しの段差なら裾をつまんで上げるだけでも問題ありませんが、段差が高いときは、脇下左右にある袴の隙間(スリット)から両手を入れて袴を持ち上げます。。
階段を上るときは、袴の両脇から体の前側に手を入れ、裾を浮かせるようにして上りましょう。
下るときは、袴の両脇から体の後ろ側に手を入れ、ヒップの辺りで裾を持ち上げて下ると、裾を踏むことなく、きれいに下ることが出来ます。
このように階段の上り下りの際に、袴が地面に付かないようにすることで、裾が汚れるのを防ぐことができます。

 

袴で階段

 

・座る際の注意点

椅子に座る際は、階段を下りる時と同様に袴の両脇から体の後ろ側に手を入れ少し裾を持ち上げて、できるだけ浅く腰かけることがポイント。深く腰かけて背もたれにもたれてしまうと、後ろのふくらみの部分が潰れて、着崩れの原因になってしまうので注意が必要です。
卒業式では椅子に座っている時間が長いので、腰を立てて、なるべく綺麗な姿勢を保つように意識しましょう。座骨で座ることを意識すると背筋が伸びてきれいです。

 

・トイレ

着慣れない袴でのトイレは本当に不安です。
けれどポイントは“袖と袴の裾”たった2つ!
(和式のトイレと洋式のトイレ両方ある場合は迷わず洋式のトイレを使うようにしましょう!)

(1)袖を帯の内側に入れる
トイレに座ったときに袖を踏んでしまったり、手を洗っているときに濡れないようにするために、しわにならないように気を付けながら袖を帯の内側にしまい込みます。

(2)袴裾を帯部分の帯に入れる
袴の裾を帯部分にいれるために袴裾を持ちあげ、袴裾の後ろひだ伸ばして帯部分の前に入れます。
※このとき前方に屈むことになるので、ファンデーションや口紅が着物につかないように注意しましょう。

(3)着物の裾を帯部分に入れる
着物の裾をまくりあげて袴の帯の中に入れます。下に着ている着物や襦袢の裾も同様に。
玉ねぎのイメージで、一つずつ順番に袴帯の間に裾を入れていきましょう。

着物クリップをお持ちの方は帯に挟むかわりに着物クリップでたくしあげた袴や襦袢を帯に挟むことができますので、是非ご活用ください。
※袴自体が重たいので、袴用のクリップと着物・襦袢用のクリップがあった方が安心です。

用を足し終わったら、先ほどとは反対の順で、一枚ずつ着物を帯部分からゆっくり引き抜いていきます。
※慌てて引き抜いてしまうと帯が緩んだり、胸元が着崩れてしまう原因になるので、くれぐれも注意してください。

袖は手を洗ってから元に戻しましょう。
手を洗う際に袖が濡れてしまうと洋服同様、冷たい思いをして過ごす羽目になってしまいます。

トイレに全身鏡がある場合は、裾が折れ曲がっていないかチェックします。
鏡がない場合は、友達にチェックしてもらうのも良いですね。

トイレに行く機会を回数を減らすためにも、袴を着る前にトイレは必ず済ませておきましょう。

 

・車の乗り降り

袴姿で乗車する際も注意が必要です。
普段通りに片足ずつ乗ってしまうと、中の着物が崩れたり帯が緩んでしまう原因に。
まずは袖を踏みつけたり、ドアに挟んでしまわないように袖を帯の内側に緩めに挟みます。
頭をぶつけないように車の天井や入り口に気を付けて、入り口に背を向け、おしりからシートに座ります。
浅めに腰を掛けたら、足を持ち上げ、正面に体の向きを回転させます。

降車する際は乗車時と反対の動作となります。
足から降車し、しっかりと地面に足が付いたら、袖や袴裾を踏んでいないか確認し、車の天井や出口に気を付けてゆっくりと体を外へ出します。
車から降りた際も着崩れなどがないかチェックすると安心ですね。

 

・しゃがむ際

万一、何か物を落としてしまったものを拾う時などの、しゃがむ際も袖や裾に気を付けましょう。
しゃがむ際は、まずは落としたものの横に立ち、両方の袖を片方の手で持ちます。
裾を抑えながら腰を落とし、袖を持っていない方の手で物を拾いましょう。
落としてしまったからといって、慌てて動くのではなく、ゆっくりとした所作が着崩れを防止するだけでなく、優雅な印象を与えます。

 

3.袴が着崩れてしまったら??

万一、トイレなどに行って袴が着崩れてしまったら、慌てず冷静に対処するようにしましょう。
一人で対処できない場合はお友達に助けてもらうようにしましょう。

 

・着物の衿元が着崩れた場合

(1)襦袢を整える
長襦袢の襟を整えて、左右のバランスを見ながら袴の下から長襦袢の裾を下へ引きます。

(2)着物を整える
次に着物の襟を整えて、おはしょり(帯の下に出て折り返してある部分)から手を入れて引きます。
この時も左右のバランスに気を付けてください。
この時、力を入れすぎると左右のバランスが崩れてしまい、中心線がずれてしまいますので、注意しましょう。

 

・袴の紐がほどけてしまった場合

袴の紐がほどけてしまった場合は、再度ほどけてしまわないよう、しっかりと結びなおす必要があります。
結び方は決して難しくありません。
(1)袴の位置を確認する
袴の位置が下がっていないか、高さを確認し、袴の紐を一度結び、次にちょうちょ結びをするだけ。

(2)紐の処理を行う
余った紐は長いほうを結び目の後ろ側へ下から通し、上から出して結び目をふんわりとかぶせます。
結び方が甘いと、またほどけてしまうため、左右にしっかりと引っ張り、結び直すようにしましょう。
また、どうしても心配な方は、かた結び(二度結ぶ)をした後にちょうちょ結びをすることも可能です。
二度結んだ分、紐が短くなってしまうこともあるので、見た目はあまり美しくありません。

 

・袴がずり落ちてきてしまった場合

袴がずり落ちてくる場合は紐が緩んでしまっていることが原因です。
一度袴の紐をすべてほどいて結び直すことが理想的ですが、一人でこなすには難度が上がります。
袴の紐を結び直せない場合は、以下の対処を行いましょう。

(1)袴を正しい位置に戻す
袴と帯を上に引き上げます。その後、袴の背中についているヘラを帯の結び目の所にしっかりと差し込み直します。袴を上に引き上げる際、着物を下に引っ張りながら、帯と袴を同時に引き上げる事が重要です。ただし、この場合も着物を強く引っ張りすぎると、中心がずれてしまう可能性があるので、力を入れすぎないようにしましょう。

(2)紐を結び直す
袴が正しい位置に戻ったら、袴の結んである紐の前部分だけをほどき、袴の紐がほどけてしまった場合と同様、しっかりと結び直します。

 

4.番外編

 

・電車やバスに乗る時のポイント

卒業式会場へ向かうのに、普段から通学に使っている公共交通機関を利用することも少なくはないでしょう。
公共交通機関を利用する場合も、階段上り下り同様、袖や袴の裾を踏まないように気を付けながら上り下りしましょう。
ステップ等、高さがある場合は袴の両サイド(スリット部分)に手を入れ、持ち上げるように注意しましょう。
駅構内にエスカレーターやエレベーターがある場合は着崩れ防止のために利用してもいいかもしれません。
事前にどこにエスカレーターやエレベーターがあるか下調べしておくのも良いですね。

 

・小学生のお嬢様をお持ちのお母様へ

小学生のお嬢様は自分で結び直したり、着付けを直したりということが、まだまだ難しいかと思います。
最後まで美しい袴姿でいられるよう、事前に気を付けること、注意点をしっかり話し合うことが大切ですね。

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この記事を監修した人
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越子(えつこ)

着物に携わること50年。着物の仕入れやコーディネート・着付け・リメイクまで幅広くこなします。自分の着付けはもちろん、友人や親戚から着付けを頼まれることも。 趣味は友達と着物で京都散策をすること。 お抹茶と和菓子が好きです。
◆資格・免許◆日本和装協会認定資格/染織補正士/きもの文化検定/和裁技能士

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