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どうして「成人式」に振袖を着るようになったのか

1月には、多くの新成人の女性たちが「振袖(振り袖)」を着ていますね。でも、どうして成人式に振袖を着るのでしょうか?
本記事では、成人式に振袖を着る意味や由来、成人式の準備時期について解説します。

1. なぜ成人式に振袖を着るの?

まずひとつには、振袖が「未婚女性の着る正装だから」という理由があります。
振り袖の起源は中世にまで遡りますが、この頃の振り袖は男女の境無く着られる「日常着」の扱いでした。袖も現在のように長くはなく、身頃と袖を縫い付けない着物(「振り」がある着物)を「振り袖」と呼んでいたのです。「子供」か「若い女性」であることの証がこの「振り」に有りました。
江戸時代になると、振袖の「袖」の部分が長く作られるようになっていきます。機能性よりも「デザイン性」を強調するようになったのですね。
もちろん長い袖は日常的な動作には向いていません。そのため、徐々にこれらの振袖は「未婚女性のための特別な装い(礼装)」という高い格式になったのです。洋装で、ドレスの「裾」が長いものの方がよりフォーマルであるという意味に近いかもしれません。 昭和に入っても、振袖は未婚女性が着用する格の高い礼装であり続けていました。行政の行う「成人式」が一般的になったのは昭和20年頃のことですが、当時から「一生に一度の晴れの場」にふさわしい着物として振袖を選ぶ人が多かったようです。
また、振袖の長い袖で「袖を振る」ことには、「魔」を払い、場を清める力があるとも言われてきました。神を呼んだり、魔を振り払う行為は古から「魂振り」と呼ばれています。神社では鈴を「しゃんしゃん」と鳴らしたり、神主さんが玉串を振ったりしますよね。それと同じように、長い袖を振る「振り袖」は縁起が良いものとされてきたのです。

2. 「成人式」とは?

成人を祝う儀礼は古くからありましたが、今日の形態になったのは1946年11月22日に埼玉県北足立郡蕨町(現:蕨市)で行われた「青年祭」がきっかけとなったと言われています。1948年の祝日法により、「大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます」の趣旨のもと、『1月15日』を成人の日として制定しました。その後、1998年の祝日法改正により、2000年より成人の日は1月第2月曜日へ移動しています。

3. 成人式の振袖の準備はいつから?

「成人式の準備って、いつ頃からしたらいいのかしら…」成人が近いお嬢様のいらっしゃるご家庭からは、こんな「成人式の準備」についてのお悩みも多く寄せられます。
成人式の振袖の準備は、早いに越したことはありません!
現在、成人式の振袖注文が最初のピークに入るのは「前年の1月(成人式)」の頃です。成人式の様子をご覧になった人達が「来年の振袖は私たちの番!」と考え、一気に注文が殺到する…というわけですね。
振袖を買うにしても、レンタルをするにしても、在庫には限りがあります。良い柄はどんどん注文が入りますから、遅くなるほど選択肢は少なくなってしまいます。最近では振袖のレンタル注文は1~2年前頃から受付を開始しています。
また、様々な小物類はメインとなる振袖が決まってから揃えることがほとんど。小物類も買いに行ったその日に即決!というのは少ないものですし、こちらもお買い物には時間がかかります。余計に、メインとなる振袖や帯は早く決めておきたいところなのです。 ですから「成人式準備はいつ頃が良いか」という問いに対しては「2~3年前頃から下見を始め、1年半~1年前には振袖が決まっているのが理想的」と言えるでしょう。ちょうど「高校を卒業する頃」と考えると良いのではないでしょうか。
なお、振袖を購入する場合、仕立ての時間に、少なくとも1ヶ月~2ヶ月程度かかります。振袖を購入する場合は、どんなに遅くても「前年10月、もしくは11月」が締め切りと考えておきましょう。もし、前年11月以降に振袖が必要になってしまった場合は、すぐにレンタルを検討するとこをおすすめします。

4. 振袖は買うのが良いの?レンタルが良いの?

手軽に振袖を着たい方は「レンタル」、成人式以外にもイベント毎に振袖を楽しみたい方は「購入」がオススメです。でも、レンタル派・購入派、どちらにもメリット、デメリットがあるってご存知ですか? それはどちらがより良い、悪いという意味ではありませんが、これからのご自身のライフスタイルにあてはめて、 まずは一緒によく考えてみましょう。

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越子(えつこ)

京都かしきもの編集スタッフ。着物に携わること50年。着物の仕入れやコーディネート・着付け・リメイクまで幅広くこなします。自分の着付けはもちろん、友人や親戚から着付けを頼まれることも。趣味は友達と着物で京都散策をすること。お抹茶と和菓子が好きです。
◆資格・免許◆日本和装協会認定資格/染織補正士/きもの文化検定/和裁技能士

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