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成人式で振袖を着るのはなぜ? 成人式の起源や振袖を着る意味を解説

成人式で振袖を着るのはなぜ? 成人式の起源や振袖を着る意味を解説

成人式といえば、華やかな見た目が特徴的な振袖をイメージする方が多いでしょう。振袖は袂が長く、着るだけで特別感を味わえる日本の伝統衣装です。一言で振袖といっても、色や柄が豊富でどれを選べば良いのか分からず悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、成人式で女性が振袖を着る理由を解説します。また成人式の起源やふさわしい振袖の色や柄についてもお伝えします。これから成人式用の振袖の準備を始める予定がある方は、ぜひ参考にしてください。

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1.成人式の起源は?

結髪

成人式の由来には諸説あります。一説によると、起源となったのは奈良時代以降に大人になったことを祝うために行っていた儀式だといわれています。数え年で12歳~16歳の子どもを、男子は元服(げんぷく)や褌祝(ふんどしいわい)、女子は裳着(もぎ)や結髪(けっぱつ)という形で成長を祝っていたようです。

他にも、子どもから大人になったことを意識させるために、名前を幼名から改名したり、見た目や服装を変えたりして大人になる自覚を促していたといわれています。
1946年(昭和21年)11月22日には、現在の成人式の前身となる成年式が埼玉県蕨町で開催されました。この成年式は太平洋戦争が終結した後に、これからの時代を担っていく若者を励ますという目的で昭和21年11月22日に開催されました。これをきっかけに1948年(昭和23年)には、国が国民の祝日として1月15日を成人の日として定め、それ以降、日本全国で成人式を行うようになったといわれています。
20歳で成人式が行われるようになったのは戦後という事になります。

また成人式は時代と共に変化しています。法律に基づき、成人式は1月の成人の日に行う行事とされてきました。ところが、近年は参加者が出席しやすい時期に成人式を開催する地域も増えています。例えば、県外に住む若者が帰省する際に出席できるようにと長期連休中に開催したり、雪深い地域では1月は雪の影響を受けやすいことから開催時期を夏に変更したりする地域も出てきました。
2022年以降、民法改正により成人年齢が20歳から18歳に引き下げられたことにより、成人式を18歳で行う地域も存在します。

2.成人式で振袖を着る理由

振袖で参列する成人式

成人式に振袖を着て出席する方は多くいますが、なぜ着るようになったのか理由を知っている方は少ないのではないでしょうか。成人式で振袖を着る理由には諸説あります。ここでは、代表的な説を紹介します。

2-1 振袖は未婚女性の第一礼装

振袖の前身は小袖といって、大人と比べ体温が高い子どもが着ても風が通りやすいように脇の部分を大きく開いた着物といわれています。
江戸時代前期には、舞台上できれいに踊れるように、若い女性の着物は着物の脇をふさいで袖を長くしていたようです。振袖が定着したのは江戸時代後期で、子どもや未婚女性が着る衣装として、人々の間で浸透しました。振袖が未婚女性の着物の中でも格式が高いとされる第一礼装(正装)になったのは、明治時代に入ってからの話です。現代の振袖のように、華やかな見た目と長い袖が定着したのはこの頃からといわれています。

2-2 厄払いやお清めの意味を持つ

ではどうして振袖が未婚女性の第一礼装になったのでしょうか。
日本では古くから、振るという動きは神様を呼んだり、厄払いや場を清めたりと特別な意味があるものと考えられてきました。
成人式で袖の長い振袖を着ることで、身を清めるという意味もあるようです。振袖を着ることで良縁を呼び寄せ、幸せな人生を歩んでほしいという思いが込められているともいわれています。
他にも、江戸時代には女性が振袖の袖を振ることで感情を表現していたそうです。
例えば、袖を左右に振ると「想いを受け入れます」や「あなたのことが好きです」。前後に振ると「ごめんなさい」や「あなたには興味がありません」となります。

2-3 大人へと成長した姿を見せる役割も

振袖を着ると、衣装や髪型など見た目が普段とは大きく変わるので、着る方が大人になったことを意識しやすくなるとされています。他にも振袖を着ることには、周囲に子どもから大人へと成長した姿を見せる役割もあるようです。

3.成人式で選ぶと良い振袖の色・柄

華やかな柄の振袖

成人式で着る振袖を選ぶとき、どの色や柄を選べば良いのか悩んでしまう方もいるでしょう。振袖に使われている色や柄には、それぞれ意味があります。
下記が、それぞれの色が持つ意味やイメージです。

色が持つ意味やイメージ
意味・イメージ
赤色 魔除け
青色 冷静・知性
白色 無垢・清純
黄色 知性・希望
紫色 高貴・神秘的
黒色 大人っぽい雰囲気

柄が持つ意味やイメージ
意味・イメージ
長寿、生命力
松竹梅 逆境に負けない
亀甲紋 長寿
唐草紋 生命力
七宝 円満、良縁
長寿、無病息災

成人式が開催される季節で、振袖の色や柄を選ぶのもおすすめです。例えば、夏に成人式がある場合は、黄色や深みのある緑など爽やかな色に加えて、ひまわりや朝顔が描いてある柄を選ぶのも良いでしょう。

4.成人式用の振袖は早めに準備しよう

成人式で振袖を着る予定がある方は、早めに準備すると余裕を持って当日に備えられます。出席する予定の成人式の2年~3年前から着物の下見も兼ねて徐々に動き始める方もいるようです。遅くとも1年前には当日着る振袖探しを始められるとよいでしょう。また振袖を購入するのかレンタルするのか、早めに決めることをおすすめします。成人式以外の卒業式や結婚式など、大切なイベントにも振袖を着たい方は購入した方が良い場合もあります。その場合は、着物を仕立てる期間も必要です。また着用シーンによって着るものを変えたい方や手軽に振袖を楽しみたい方は、レンタルするといいでしょう。いずれにしても、成人式用の振袖の準備は早めにしておくと安心です。

5.まとめ

振袖を着て歩く女性

振袖は古くから、未婚女性が着る着物の中で最も格式が高い第一礼装とされてきました。成人式で振袖を着る意味には、厄払いや着ることで身を清めたり良縁を呼び寄せたりといったものがあります。また袖が長く華やかな振袖を着ることで、子どもから大人に成長した姿を周囲に見せる役割もあるといわれています。
成人式で振袖を着る予定がある方は、早めに振袖の準備を始めておくと良いでしょう。その際は、成人式にふさわしい振袖の色や柄を理解した上で選ぶことをおすすめします。一生に一度の成人式には、ぜひ、お気に入りの振袖を着て出席してください。

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越子(えつこ)

京都かしきもの編集スタッフ。着物に携わること50年。着物の仕入れやコーディネート・着付け・リメイクまで幅広くこなします。自分の着付けはもちろん、友人や親戚から着付けを頼まれることも。趣味は友達と着物で京都散策をすること。お抹茶と和菓子が好きです。
◆資格・免許◆日本和装協会認定資格/染織補正士/きもの文化検定/和裁技能士

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