振袖と袴の違いとは? 卒業式で振袖を着る際のポイント
投稿日:2025年2月3日 (最終更新日:2025年2月21日)

卒業式で女性が着用する代表的な和装の一つに「袴」がありますが、成人式で着た「振り袖」や母親から受け継いだ、いわゆる「ママ振り」をはかまと合わせて着用することは可能なのでしょうか。本記事では、振り袖とはかまの違い、また卒業式で振り袖を着る際に知っておきたいポイントをご紹介します。
目次
1.振袖と袴のちがい

振り袖とはかまはどちらも卒業式で着用できる和装ですが、以下のような違いがあります。
1-1 振袖とは
振袖は一般的な着物より袖が長いのが特徴で、未婚女性の第一礼装とされています。袖の長さは、小振袖・中振袖・大振袖と3種類あります。帯を締めれば振袖のみで着用することができます。
レトロな柄の中振袖1-2 袴とは
着物の上から腰より下を覆うように着用する和服で、ズボンやスカートのようなボトムスにあたります。馬乗袴(うまのりはかま)や行燈袴(あんどんはかま)などの種類がありますが、袴単体では着用できず着物と合わせて着用する必要があります。卒業式にはスカートのような形状の行燈袴(あんどんはかま)と着物を合わせることが主流です。
行燈袴の卒業式袴2.卒業式で振袖を着用してもいいの?

結論からいうと卒業生であれば、卒業式に振り袖を着用しても問題はありません。卒業式で着用する和装は袴が定番ですが、振袖は未婚女性の第一礼装ですので卒業式への参列にもふさわしい着物の一つです。振袖を着たいけど、周りから浮いてしまうと心配が残る方は、振袖と袴と組み合わせて、卒業式スタイルにコーディネートすることも可能です。そもそも、卒業式で女子学生が袴を着用するようになったのでしょうか。その由来は平安時代までさかのぼります。かつて、宮廷に仕える女官は動きやすい服装として着物にはかまを着用していました。そして明治時代になると、「行燈袴(あんどんはかま)」と呼ばれる、ロングスカートと同じ形状をした袴が生まれました。「行燈袴(あんどんはかま)」は着用していても動きやすいという機能性を残しつつ、上品さと礼儀正しさを兼ね備えています。その点から、はかま姿は女子学生の制服として導入されるようになりました。このような経緯で女子学生が着用するようになったはかまは、学問の場にふさわしい服装として考えられるようになり卒業式の服装の定番となったのです。
【注意ポイント】卒業式に教員・先生の立場で出席する場合は振袖ではなく、訪問着と同じ袖の長さの着物を選ぶようにしましょう。またフォーマルな式典にふさわしい格の着物を袴に合わせるように気を付けましょう。
3.袴に合わせる着物は振袖が定番?
袴にあわせる着物はどのような着物がよいのでしょうか?また決まりはあるのでしょうか。着慣れない着物だからこそ事前にルールは知っておきたいですよね。答えは、どんな着物を合わせても問題はありません。ただ、卒業式はフォーマルな式典であることから、普段着扱いのカジュアルな着物を合わせることはできません。振袖や訪問着などを合わせるようにしましょう。また、振り袖には以下に挙げるように、袖丈によって3種類に分類されます。袖の長さでそれぞれに適した着用シーンがあるので合わせてみておきましょう。
3-1 小振り袖
小振り袖とは約76cmと振り袖の中で最も袖丈が短い振り袖で、卒業式に袴と合わせて着る着物として一般的なタイプです。長さが二尺であることから、二尺(にしゃく)袖とも呼ばれます。袖が短いためスッキリとしてかわいらしい印象があり、袖が短いので動きやすい特徴があります。
3-2 中振り袖
中振り袖は、袖丈が100cm前後の振り袖です。成人式で着る着物は中振り袖に該当します。成人式の他、結納や結婚式の参列など、フォーマルな場で着用するのに適した振り袖です。小振り袖(二尺袖)より袖丈が長いため動きにくくなりますが、袴と組み合わせるとより豪華で華やかな雰囲気にできます。
3-3 大振り袖
大振り袖は花嫁の婚礼衣装として用いられることが多い着物です。振り袖の中で最も袖丈が最も長く約110cm以上あるのが特徴です。「引き振袖」と呼ばれるほど袖が長く、最も格式が高い振り袖なので、卒業式には向いていません。
4.振袖と袴を組み合わせる際の注意点

前述したように、振り袖は袖の長さの違いで3種類がありますが、卒業式で着用する袴と組み合わせられるのは、小振り袖または中振り袖のみです。この2種類の振り袖をはかまと組み合わせて着る場合は、以下で紹介する点に注意をしましょう。
4-1 袖の長さ
振り袖は、小振り袖であっても袖が約76cmの長さがあります。普段着慣れていないと、食事の際に袖を汚してしまったり、移動時に袖をひっかけたりする可能性があります。中振り袖は華やかに見せられる一方で、着慣れていないと裾を踏んでしまったりして袖を汚してしまったりします。またはかまと合わせた際の着姿も小振り袖よりもバランスを取るのが難しくなります。特に身長が低めの方が中振り袖を着用すると袖が長過ぎて、全体のバランスが悪くなるため、身長とバランスが取れる袖の長さかどうかをチェックしましょう。
4-2 袴の丈
袴の丈が長過ぎると裾が汚れてしまうばかりか、歩いているときに裾を踏んでつまずいたり転倒したりする恐れもあります。階段の上り下りや車の昇降時などは袴を少し持ち上げたりして工夫するようにしましょう。また袴の丈は履物によって変えることが可能です。例えば、ブーツをはく際は袴丈を短くしヒールや足首を見せるようにしましょう。反対に草履を履く際は袴丈を長めにし、足首が見えないように調整しましょう。またブーツをはくか草履をはくかは当日の気温や着物の色柄を考慮して決めるのも良いですね。
4-3 色の組み合わせ
振り袖と袴の組み合わせは多彩で、選んだ振り袖や袴の色一つで印象がガラリと変わります。近年では袴のカラーバリエーションだけではなく、刺繍やグラデーション等のデザインも増えてきているので、選ぶ楽しみも増えています。色の組み合わせは、同系色なら華やかに、反対色ならメリハリがある印象になります。また、着物と袴の間に合わせる半幅帯を差し色にしたりして組み合わせることもできます。色選びで迷ったときは、なりたい袴姿のイメージを先に決めましょう。クラシカルテイストや、レトロスタイル等なりたいスタイルが決まればそれに合った色選びを進めることができます。例えばクラシカルテイストなら、古典柄の着物に深みのある袴を合わせるとより高貴で華やかな印象を作ることができます。また、レトロスタイルを目指すなら大きめの柄の着物に辛子色やオレンジの袴を合わせることで明るくポップなコーディネートがかないます。
5.まとめ

卒業式で振り袖を着用する際は、振り袖のみ、もしくは袴と組み合わせましょう。
成人式で着た振り袖やママ振りと袴を組み合わせるとぐっと印象が変わり成人式とは違った楽しみ方ができるでしょう。ただ柄によっては、はかまとの組み合わせが難しいと感じるかもしれません。京都かしきものでは、豊富な種類の卒業式用袴のレンタルが可能です。さまざまなタイプのデザインから、着物を含んだ卒業式向けの袴フルセットをレンタルできるため、これ一つで卒業式のスタイルを完成できます。好みに合った袴を選んで、一生の思い出に残る卒業式を迎えましょう。
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