お宮参りの着物 何を着ていく?赤ちゃん・ママ・パパ・ご家族におすすめの着物
赤ちゃんのお祝い事である「お宮参り」ですが、初めてのお子様の場合、お宮参りには何を着せる? お宮参りの服はなんでもいいの? お宮参りの着物は誰が着る? ママやパパの服装は? 気を付けるべきお宮参りのマナーは? とわからない事が多いと思います。
そこで、お宮参りの当日に慌てることのないように、赤ちゃんをはじめ、ママ(お母さん)やパパ(お父さん)、ご家族にふさわしい服装をご紹介いたします。
ぜひお役立てください。この記事は、宅配着物レンタルの京都かしきものがお届けいたします。
1.お宮参りの服装のポイント
お宮参りとは、神様に赤ちゃんを無事に出産できたことへの感謝、これからの赤ちゃんの健やかな成長を願う大切なお祝い事です。お宮参りはお祝い事にふさわしいフォーマルな洋服や着物を選ぶ必要があります。
例えば、「結婚式にTシャツやスニーカーなどのカジュアルな服装で出席できない」のと同様に、あまりカジュアルすぎる服装はお勧めしません。
マナーとしてフォーマルな服装を心がけましょう。
お宮参りの赤ちゃんのフォーマルな装いは白羽二重(しろはぶたえ)と呼ばれる内着に着物(産着や祝い着と呼ばれます。)です。
両家のご両親(祖父母)が参加される場合には、それぞれがちぐはぐな恰好にならないように事前に両家で「服装の格」を決めておくなどして服装を合わせることをおすすめします。
フォーマルな装いの中でもよりふさわしい服装のひとつが着物と言えるでしょう。神社の神聖な雰囲気に着物はピッタリのフォーマル衣装です。
Q:服装の格とは??
A:服装のフォーマル度のようなものです。
洋装の場合、男性ならモーニングや燕尾服、女性ならアフタヌーンドレスやイブニングドレスなどがフォーマル度が最も高い「正礼装」となります。
フォーマル度は正礼装の次は準礼装、略礼装と順番に続きます。
洋装でもTPOの違いにより着用すべき洋服の種類が異なります。
着物も同様に「格」がありますので、ご家族で参列する場合はこの「着物の格」を知っておくと便利ですね。また格を合わせた着物を選ばないと後々両家でしこりが残ってしまったりトラブルの原因となる事があるので気を付けましょう。
2.お宮参りの服装【赤ちゃん】
お宮参りの主役は赤ちゃんです。赤ちゃんの服装を中心にご家族の服装を決めていきましょう。
主役の赤ちゃんと格をそろえるか、それよりも格下になるように気を付けることが大切です。
2-1洋服の場合
季節に合わせて下着の上に、ベビードレスやロンパースを着せるのが一般的です。色は派手な色や柄よりも、白またはオフホワイトがおすすめです。洋服に合わせて帽子やよだれかけ、靴下などを合わせる方も。ベビードレスやロンパースの上に産着(祝い着)と呼ばれる着物を掛けてご祈祷に臨まれる方がほとんどです。
一般的に洋服と着物を比較すると、着物の方が格上になるため、 赤ちゃんが産着(祝い着)を着用せずベビードレスやロンパースだけの洋服の場合はご家族も洋服でお参りすることをおすすめします。
2-2着物の場合
前述の通り、赤ちゃんが着物を着る場合は、白羽二重(しろはぶたえ)と呼ばれる内着に産着(うぶぎ)が正装です。
お宮参りの着物は、産着という呼び方以外にも、「祝い着・掛け着・熨斗目(のしめ)」などと呼ばれています。赤ちゃんが直接袖を通して着るタイプの着物ではなく、赤ちゃんを抱っこする方を覆うように着せる着物です。お宮参りの祝い着には、赤ちゃんの健やかな成長を願い、男の子であれば勇壮で凛々しい兜や鷹、女の子であれば上品で愛らしいデザインの毬(まり)や鈴、牡丹といった柄が多く使われています。
赤ちゃんが産着(祝い着)を着用する場合はご家族は着物を着ても、洋服を着ても問題はありません。
2-3お宮参りの着物に必要なものは?
お宮参りの着物として用意される物は、着物(産着)、襦袢、帽子、よだれかけ、お守りの5点が一般的です。
京都かしきものでは、フルセットレンタルとなりますので、産着をレンタルいただくと着物と一緒に着物の下に着る襦袢・帽子・よだれかけ・お守りが付いたフルセットのお届けとなります。
お宮参り赤ちゃんの着物のセット内容
お宮参りの着物を購入される場合とレンタルした場合のメリットデメリットをご紹介します。
■着物を購入する場合
メリットは思い出の着物(産着)を持ち続けられる、同性の兄弟・姉妹であれば、お宮参りにもう一度使うことができて経済的という点です。デメリットは着物(産着)以外の小物も準備が必要となること、保管場所やメンテナンスは自分でしなければならない点といえるでしょう。
購入する場合、一式そろえると素材にもよりますが、20,000~80,000円の価格帯が一般的です。着物を大切に保管すれば、次の世代へ着物を受け継ぐこともできますね。
また着物のメリットとして、仕立てが必要になりますが、お宮参りで使用した産着を七五三の三歳の着物に作りかえることも可能です。
■着物をレンタルする場合
また、兄弟・姉妹で違ったデザインの産着(祝い着)を着せることが出来るという楽しみも。着物のレンタル価格は4,000円~とリーズナブルなことも魅力です。デメリットは手元に残らない、お宮参りをするたびに借りなければならない点などがあげられます。
京都かしきものでは、レンタル商品には全て無料の「安心パック」がついています。 返却時のクリーニングが不要な他、不慮の汚れや修繕可能なものはご請求などはいたしません。
2-4男の子着物の人気の色や柄は?
男の子がお宮参りに着る着物(祝い着)の色は、王道の黒や紺の着物が人気です。個性的な色や人と被りたくない方は、黄色・芥子色や赤の着物を選ぶ方もおられます。
人気の柄は、先を見通す力を持ち、幸運を離さないような子になるように願いが込められた「鷹」や厄災から身を守るようにと願いが込められた「兜」柄が人気です。また、富士山や龍などのおめでたい柄の着物も人気の一つです。
青色地に鷹と赤富士の祝い着(産着)/男児 | 濃い抹茶地に兜や打ち出の小槌の祝い着(産着)/男児 |
黒地に鷹と青松、宝尽くしの祝い着(産着)/男児 | 白地に兜と束ね熨斗の祝い着(産着)/男児 |
2-5女の子着物の人気の色や柄は?
女の子がお宮参りに着る着物(祝い着)の色は、昔から赤やピンクを筆頭に、白地や黄色の着物が圧倒的に人気があります。女の子に人気の柄は、メインモチーフに毬(まり)や鈴、御所車(ごしょぐるま)などが描かれ、全体的に花があしらわれている豪華なデザインや、全体に牡丹などをはじめとする花がたくさん散りばめられている華やかなデザインが多くみられます。全体的に好みの色や柄の印象で着物を決めておられる方が多いようです。
赤地に鞠と牡丹、桜の祝い着(産着)/女児 | 白地に鞠と牡丹、金の刺繍尽くしの祝い着(産着)/女児 |
ピンク地に四季花と鈴の祝い着(産着)/女児 | クリーム地に花車と鈴の祝い着(産着)/女児 |
3.お宮参りの服装【ママ(お母さん/母親)】
●洋服の場合
フォーマルな服装がおすすめです。色や柄は赤ちゃんを引き立たせるため、派手過ぎず上品なグレー、ベージュなどのワンピースやスーツがおすすめです。
お宮参りの時期のお母さんは授乳中の方が多いと思います。また授乳頻度も多いので、授乳がしやすい服装が良いでしょう。最近は授乳が簡単にできるワンピース等も販売されていますね。
●着物の場合
赤ちゃんが着物を着るのに合わせて、お母さんも「この機会に着物が着たい」という方も増えています。特に20代、30代のママ(お母さん)もお宮参りに着物を選ばれる方が増えつつあります。
お宮参りにふさわしい着物は、訪問着や付下(つけさげ)、色留袖という種類の着物がおすすめです。黒や紺といった濃い色の着物よりも、淡い色の着物がより華やかな印象になります。盛夏に着物を着られる場合には、涼し気な「絽(ろ)」という素材の着物もあります。
せっかく赤ちゃんが着物を着るのであれば、お子様に合わせて着物でお宮参りをするのも素敵ですね。
お母さんにおすすめの着物、色留袖一覧はこちら
お母さんにおすすめの着物、訪問着一覧はこちら
●避けた方が良い服装
お宮参りは神様に感謝を伝えたり祈りを捧げたりする神聖なお祝い事のため、ジーンズやTシャツなどのカジュアルな服装、派手な色や柄の服装、露出が多い服などは避けましょう。
大きなアクセサリーは赤ちゃんを傷つけてしまう危険性がありますので、ハレの日であっても控えるようにしましょう。
神社内は石畳や砂利道が多いので、高いヒールを履くと転倒の恐れもあります。ハイヒールやピンヒール等の細いヒールの靴も避ける方が良いでしょう。
また、着物で参列する場合、未婚女性が着用される振袖着物や、町着などのカジュアル要素の強い着物は控えましょう。
【関連記事】
お宮参りママ(お母さん)の服装については▶こちら◀もご参照ください。
4.お宮参りの服装【パパ(お父さん/父親)】
パパ(お父さん)の服装もママ(お母さん)と同様、フォーマルな服装を。
男性の場合は着物を選ばれる方は少なく、色柄が派手ではない、スーツやジャケットにスラックスといったコーディネートが一般的です。紺や黒、グレーといった落ち着いた色を選びましょう。シャツも白が望ましいですが、その他グレーやライトブルーでも問題はないでしょう。ネクタイはできる限り派手ではない、上品なものを選びましょう。赤ちゃんやママ(お母さん)が着物を着る場合でも、必ずしも着物にする必要はありません。
着物を選ばれる場合は、派手すぎない無地の着物に羽織を羽織るアンサンブルや、羽織袴を選びましょう。羽織袴を着用する際は、紋の数が一つ紋もしくは三つ紋が最適です。
5.お宮参りの服装【祖父母・赤ちゃんの兄姉】
お宮参りに一緒に行かれる祖父母(おじいちゃん、おばあちゃん)も基本的にはスーツやワンピースなどフォーマルな服装がおすすめです。両家のご両親(祖父母)が来られる場合には、両家の服の格が揃うように事前に両家がどのような服装で臨むのかを伝えておきましょう。
おじいちゃん(祖父)の場合は基本的にはパパ(お父さん)の服装と違いはありません。
古くからのしきたりでは、おばあちゃん(祖母)が赤ちゃんを抱っこする役割があったため祖母(おばあちゃん)の服装は留袖と決まっていましたが、ここ最近では洋装をされる方も。
また、着物を着る場合でも、ママ(お母さん)同様、訪問着や付下(つけさげ)、色留袖がおすすめです。
着物の色柄は派手なものではなく、赤ちゃんを引き立てる落ち着いた色味を選ぶようにしましょう。
ご兄姉がいらっしゃる場合もできる限りご家族と格を合わせるように心がけましょう。
赤ちゃんが洋装であれば、ご兄姉もフォーマルな洋装がおすすめです。
お兄ちゃんの場合は子供用スーツやベストなど、お姉ちゃんの場合はワンピースなどがおすすめです。
着物の場合は、七五三の着物を合わせてレンタルされる方が多いようです。赤ちゃんの産着と色味を合わせてあげると、とってもかわいい兄弟(姉妹)コーディネートがかないます。新たな家族の門出にぴったりの素敵な着物のお写真が撮れるでしょう。
6.お宮参りの着物お役立ち情報
お宮参りの着物の着せ方をイラストや動画でわかりやすく説明しています。ぜひご覧ください。
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2024年4月更新